現役為替ディーラーから色々アドバイスを貰う!

どうもJINです。

トレイダーズ証券で現役の為替ディーラーとしてご活躍中の井口喜雄さんとの2回目の動画について紹介します。

今回は僕が聞きたいことを色々聞いてみて、今後のアドバイスとして参考にさせて貰おうという形式にて対談しました。

井口さんも所属するトレイダーズ証券は僕もとてもお世話になっていますので是非使ってみて下さい。

現在の市場の状況をどう見ていますか?

収録時は新型コロナウイルスショックの真っ最中でかなりのリスクオフの状態に陥っていました。

円高ドル安の状況、主に豪ドルなんかは売られすぎてかなりの円高方面へと傾いています。

現役のディーラーとして今の状況をどう考えているか、井口さんに聞いてみました。

井口さん:
豪ドル、人民元あたりはかなり売り込まれていると感じています。
中国関連の通貨はかなり厳しい状況になっているのかなと思っていますね。

なるほど。

オーストラリアドル(豪ドル)は主な輸出相手が中国なだけあって、中国景気に影響されやすいという傾向がありますからね。

その影響も大きくて売られてしまったのでしょう。

井口さん:
正直ここまで大きくなるとは思っていなかったです。
かなり掴んでしまっているトレーダーも多いんじゃないかなっていう気がしますね。

そしてここまでニュースで大々的に報道されてしまうと、ちょっと怖くてこれ以上保有していられないっていう心理から投げ売りしているトレーダーも多くて、それで更にリスクオフで売られていくという…。

この心理状況ではこれは仕方がないのかな、と思いますね。

更に井口さんは目先の目線について語ってくれました。

井口さん:
新型コロナウイルスがこのままどうなるかなんて誰にもわからないです。
マーケットはどうしても最悪の状態を想定せざるを得ないので、連日のニュースを見ていると、当然マーケットもそこを織り込んで考える必要がある。

この状況が落ち着くまでは、特に豪ドルとかになると、目先は売り目線になってしまいますね。

ですよね~。豪ドル円のポジションですが、

僕は絶賛掴み中です

なんとか早いこと終息して欲しいところです。

井口さん:
ただ一方で、過度にテールリスクを織り込んでリスクオフの状態になった場合に、戻りも大きくなると思います。
あとはその戻りが大きくなる買い場は何処で来るのかを見極める必要がある、ということですね。

テールリスクとは、殆ど起こらないはずの想定外の暴騰や暴落が実際に発生するリスクのことです。
テールとは騰落率分布の端や裾野を意味します。

ポジティブ視されていた2020年の予測

さて、豪ドルや人民元などはアメリカ合衆国大統領選挙を見据えてポジティブ視されているだろうというのがコロナウイルスショック発生前の考え方でしたね。

米中合意が進展して、選挙に向けてどんどんポジティブになっていくだろう、という予測でした。

こうしたシナリオを見た時に「過度なリスクオフというのはしない」というのが一般的な見方として存在していました。

もちろん、株価などは既に高値圏で推移していましたのでサイクル的に見ると判断は難しかったですが、大統領選挙まではこの状況が保たれるだろうという見方でした。

井口さん:
特に豪ドルに関しては去年散々下落した上に、2020年も実は利下げを2回織り込まされています。
正直これに関しては、直近の経済指標とかを見ているとちょっと織り込みすぎだなという気がします。

ここが是正されれば、豪ドルにとってはポジティブなところが出てくるかなと。
なので、この売り目線に終わりが来た時の為に中長期で下がったところを買っていくというのは戦略としては僕はアリだと思います。

一体底は、いつ訪れるのか?

しかしセリング・クライマックスは一体いつになるのか、見当もつきません。

2019年の8月下旬の事ですが、その頃までは長いこと円高で推移していました。

ああした状況の中、英ポンドの反転を狙って散っていったトレーダーも多く居たと記憶しています。

そうしたセリング・クライマックスを狙うのは難しいと思うのですが、どう思われますか?

井口さん:
確かに難しいですね。

特に専業で毎日相場と触れていて、物凄い急落だったりとかそれっぽい値動きを察知できる人ならなんとなくイメージできるかもしれないですけど、一般のトレーダーさんがそれがどのタイミングなのか?ということを説明するのはかなり難しいと思います。

ただし、押し目というのは今年はある、とも思っていますね。

人民元を狙ってみようかと思ってるんです

トレイダーズ証券さんでは人民元/円の取り扱いがあります。

最近この通貨ペアのチャートをずっと見ているんですが、2019年なんかは8月下旬から米中貿易合意が決まってポジティブになって、一気に騰っていきました。

今、新型コロナウイルスの影響でネガティブになり下落していますが、同じような感じで狙いたいなと思っています。

具体的に言うと、1人民元15円あたりを狙って買ってみようと思っていますが、どうですかね?

井口さん:
良いと思います。実は15円下は買いゾーンとして見ても良いんじゃないかなと思っているところです。
ただし、これは中長期での話になります。

人民元はワリとずっと貿易戦争に備えてかなり元安政策を取ってきたので、実はいまでも割安なんです。

他国に為替操作国だ!なんて言われてしまうぐらい元安政策を取ってきたってことですね。

ただこのままずっと安い状態にしとくわけにはいかないですよね?

井口さん:
この人民元安の状況はグローバルに見てもかなり是正しなければいけない所になってくるはずなので、貿易戦争も落ち着いてきて、次の焦点は今の元安の是正だ、ってなったら、かなり大きい元高っていうのは近い将来に来るのかな、と思っていて、2020年は強気予想をしていました。

ただ、新型コロナウイルスの影響でまた状況が変わって読めなくなってしまったところがありますよね。

井口さん:
逆にこれ以上、下に下がったところがあるのであれば、慎重に押し目を狙っていくっていうのは戦略としては無くはないですね。

豪ドル円の下値はどのぐらいで見ていますか?

そんな中国景気の影響を大きく受けるオーストラリアですが、豪ドル/円の下値はどのぐらいで見ていますか?

2019年は72円ぐらいまで下がりましたが…。

井口さん:
欲を言えば、本当にそこまで下がるのであればそこまで待ちたい気もしないでもないですが…
多分今は買うべきではないステージなので、短期であればしっかり売っていかなければいけないステージですね。

ただしっかり落ち着くかなってのが見えた時は他の材料も見るので。
例えばずっと悪かった経済指標が大分底を打ってきてる。CPI(消費者物価指数)もGDP(国内総生産)も今が良いというわけではないんですが、底を打ってきてるという風に思っています。

豪ドルは実際の価値よりも低く見積もられているってことですか?

井口さん:
そうですね。豪ドルの評価は低いと思います。

僕みたいに中長期でトレードしているトレーダーとしては長期目線でトレードしていきたいところですが、その勝負どころをどうやって見極めるかが難しいですよね。

短期で売りで入ろうとは思っていますが、正直上がらないので指値が全然刺さらないんですよ。

2019年の8月にはこの戦略を取ろうとして底掴みしちゃったのもあるので、なるべく上がった所で売りを入れてみて、駄目だったら諦める、くらいの感じでいこうかなと思っています。

井口さん:
慎重になりながらセリング・クライマックスを狙っていければ良いと思いますね。

EU離脱が決まったイギリスの英ポンドについて

みんな大好き、英ポンドについて聞いてみます。

僕自身、英ポンド/円とユーロ/英ポンドを保有していますのでかなりチェックしていますが、ようやくEU離脱が決まりましたね。

井口さん:
ようやく決まりましたね。
ポジティブになるのかなという風に思っていますけれども、EU離脱までの合意をしなければいけないのがあと11ヶ月しか無いということで、これは明らかに期限・時間が足りないのかなという風に思っています。

ようやく決まったと思ったらまた問題発生ってことで…。

井口さん:
しかしこれがもし決まらないということであれば、合意なき離脱という事で、またどっち道ぶり返すという事になります。
もしこれで合意なき離脱ということになってしまえば120円台とかっていうのは見えてきてしまうので、ボリス・ジョンソン首相の手腕にかかってくるのかなと思っています。

あまり良い未来が見えませんね…。

井口さん:
合意なき、であっても、合意あり、であっても、どの道離脱するのは変わりないので、そこに関しては僕はネガティブなものだと思っています。
ここで合意なき離脱、ということであれば本当に英ポンド/円で120円の底を割れる展開ってのが未来としてあって、その後は条件次第なのかなと。

なんと恐ろしい…。

井口さん:
この短期間でEUとイギリスに取って良い条件を取り付けられるかって言うと、どうなのかな?って疑問になります。
更に延長となるとまた不透明感が起こりますよね。

お前らいつまで議論しとんじゃい!!!

って感じですよね。

先程の豪ドルと同じ様に、現在の価値的には英ポンドはどうなんでしょう?

井口さん:
英ポンドに関してはそこまで強気にはなれないですね。
しっかり合意するんでしょ?という分を織り込んでしっかり上がってきたとは思うんですけども、まだまだ問題が山積みですので、更にどちらにしてもEUを去るわけですから、一旦は良かったとしても課題が多すぎるなと。

この推移はここで一旦落ち着いて、ここからどうなるかってことを考えると、ちょっとネガティブな要因のほうが多いのかなと思っているので、ダウンサイドを見ながらのトレードになるという風に思っています。

売り目線ということで良いですか?

井口さん:
今年っていう状況の中で言うと、売りかなぁとは思っていますかね。
ただ、売り目線とは言っても局地的に跳ね上がってしまったりもするので無茶して突っ込まないようにするべき、っていうのはありますね。

英ポンドには殺人通貨なんていう物騒な通り名がありますからね。

しかし動くとこれがまた入りたくなっちゃうという…面白そうで…

井口さん:
一気に動くと、あっ!って目が行きますね。常にチャートを見ていますと、一番目に付きます。

ですが英ポンドは他の通貨と違って難しいです。もし英ポンドだけやってるんだったら英ポンドだけやるべきですね。

やっぱり難しいですか?

井口さん:
例えば米ドル/円で、経済指標でパーン!って今上がっても、すぐに跳ね返ってくるケースが結構多いんですよ。なかなかトレンドができないんですけど。

そのイメージで英ポンドの指標でパチーン!って上がった時に「あ、これ狙ってみようかな」って逆張りすると、一気に担がれていくんで…。

あ~、あるあるですね~。

井口さん:
英ポンドに関しては、全然違う通貨だと思わなければやられてしまいます。経済指標に対する評価も違いますし。

豪ドルも同じく、なのですが、その通貨によってしっかり考え方を分けてかなきゃいけないですね。

じゃあ僕は120円台がまた来たら買いたいなと思います。今度こそセリクラを狙う。

井口さん:
本当に長期の長期になったら、もしかしたら英ポンドには化けるかもしれません。
EUが足かせになっていましたし、離脱したら離脱したで苦しいはずなんですけども、しっかり底打ちすれば物凄い英ポンドの時代がくるかもしれません。

過去には1英ポンド240円の時代があったんでしょ???無い話ではないですよね。

まぁ、そんな簡単に言っても実際に行うのはかなり難しいんですけどね。

さて2回に渡ってお送りしてきた井口さんとの対談ですが、流石現役為替ディーラーということで非常にためになる対談でした。

よかったら動画でもその様子が見られますのでチェックしてみてくださいね。

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