ちょっとややこしい?為替レートの“円安”と“円高”について!

突然ですが問題です!

米ドル/日本円の為替レートが1米ドル=100円から1米ドル=90円まで下落したとき、円安か?円高か?

“円安”と“円高”とは?

テレビやラジオのニュースなどで為替レートを表すときに
“円安”“円高”という言葉をよく耳にすると思います。

皆さんの中には、きっと学生時代の社会の授業でも学んだ方がいるかもしれません。

では、“円安”“円高”とは具体的に何なのか?を説明していきます。

ご存知かもしれませんが、そもそも“円安”“円高”とは、円が外貨に対して一定の地点から上下どちらかに動いたときに表す言葉です。

覚えたての方は、とってもややこしく感じる言葉ですよね…

ですが皆さんがややこしいと感じるのは、この高い安いに対する意識や理解です。

例えば、先ほどの問題のように

米ドル/日本円の為替レートが1米ドル=100円から1米ドル=90円下落したとき、円安か?円高か?

と聞かれたときに、答えに詰まった方は少なからずいらっしゃるかと思います。

米ドル/日本円が下落したら“円安”か?“円高”か?

先ほどの問題と同様に、

米ドル/日本円の為替レートが、10円下落したとします。


米ドル/日本円が安くなってる!円安キタコレ!!


と思う投資初心者の方が多いと思います。

残念ながら違います!!!!!

みなさんは、
これからアメリカへ旅行に行くために日本円を米ドルに両替するときをイメージしてみてください。

昨日の為替レートが1米ドル=100円として、昨日の時点で日本円を米ドルに両替すると100円で1米ドルに両替ができます。

ですが、1米ドル=90円になった今の時点で日本円を米ドルに両替すると
90円で1米ドルに両替することができるのです。

昨日より今のほうが1米ドルに交換するためのコストが10円も安くなった!ということになります。

つまり、米ドルに対して日本円の価値が相対的に高くなったということです。


為替レートは、主軸通貨(通貨ペアの左側)の価値が現在いくらなのかを確認するものなんだ。
主軸通貨が買われて価値が上がれば、反対に決済通貨(通貨ペアの右側)は売られて価値が下がるんだよ。

じゃあ今回の米ドル/日本円の場合は、米ドルが売られて安くなり・日本円が買われて高くなったということになるから…
米ドル安・日本円高、つまり“円高”ということになるのか


“円安”と“円高”をもう少しわかりやすく!

図1: 米ドル/日本円チャート(トレイダーズ証券 みんなのFX)

上のチャートを見ていただくとより分かりやすくなったと思います。

米ドル/日本円の為替レートが上がった場合は、米ドルの価値が高くなっているので“米ドル高・円安”となります。

反対に米ドル/日本円の為替レートが下がった場合は、米ドルの価値が安くなっているので“米ドル安・円高”となります。

他の通貨にも存在する“〇〇安”や“〇〇高”!!

これまでは米ドルと日本円に絞って話をしてきたけど、他の通貨でもこれは適用されるんだ!

ここからは、こちらの記事で紹介したオレ的おすすめ通貨ペアを中心に“〇〇安”や“〇〇高”を当てはめていきましょう!

対日本円通貨

米ドル/日本円

1米ドル=100円から1米ドル=110円まで上昇した場合

“米ドル 高・日本円 安”

 

1米ドル=100円から1米ドル=90円まで下落した場合

“米ドル 安・日本円 高”

ユーロ/日本円

1ユーロ=120円から1ユーロ=130円まで上昇した場合

“ユーロ 高・日本円 安”

 

1ユーロ=120円から1ユーロ=115円まで下落した場合

“ユーロ 安・日本円 高”

対米ドル通貨

ユーロ/米ドル

1ユーロ=1米ドルから1ユーロ=1.1米ドルまで上昇した場合

“ユーロ 高・米ドル 安”

 

1ユーロ=1米ドルから1ユーロ=0.9米ドルまで下落した場合

“ユーロ 安・米ドル 高”

豪ドル/米ドル

1豪ドル=0.8米ドルから1豪ドル=0.9米ドルまで上昇した場合

“豪ドル 高・米ドル 安”

 

1豪ドル=0.8米ドルから1豪ドル=0.7米ドルまで下落した場合

“豪ドル 安・米ドル 高”

対ユーロ通貨

ユーロ/ポンド

1ユーロ=0.8英ポンドから1ユーロ=0.9英ポンドまで上昇した場合

“ユーロ 高・英ポンド 安”

 

1ユーロ=0.8英ポンドから1ユーロ=0.7英ポンドまで下落した場合

“ユーロ 安・英ポンド 高”


言葉だけで聞くと、ものすごーくややこしく感じるけれど、
基点とする主要通貨がいくらなのかって考えてみると意外と簡単でしょ?


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なぜ“円安”や“円高”が起こるのか?

2つの異なる通貨の交換比率である為替レートは、原則として日々変動します。

為替レートが変動する理由は、
その国の経済状況政治的要因、最終的には需要と供給のバランスで決定します。
このように、為替レートの変動を原則的に市場の需要と供給のバランスに任せている通貨制度のことを
“変動相場制”と呼んでいます。

ちなみに、通貨制度には変動相場制以外にも
自国通貨を特定の外貨に対して一定の為替レートで固定する“固定相場制”というのもあります。
固定相場制は為替レートが固定されているので値動きが全くありません。


はるか昔…この東の国 日本 でも固定相場制だったとか、そうじゃなかったとか…


また、基本的には市場の需要と供給のバランスに任せていますが、
為替レートの変動幅が一定の範囲内に収まるように、
その国の政府や中央銀行が操作する“管理変動相場制”というのもあります。

今では、ほとんどの国が変動相場制のところが多いです。

世界の経済状況を知るということは相場で生き抜くための強力な武器!

FXは、

変動した為替レートの中で高いときに売り・安いときに買っていき、
その差額で利益を上げていく投資

ということはみなさんもよくご存知かと思います。

為替レートは、
世界の国々の経済状況や政治的要因、
需要と供給のバランスが存在していることで日々動いています。

つまり、
世界の経済状況を知るということは相場で生き抜くための強力な武器になる
と言っても過言ではありません。

“円安”“円高”も関わってきますので、しっかりと覚えておきましょう!

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