自動売買は含み損が増えていく?考え方について

トラリピ運用を始めたら含み損が増えていくけど、これって平気なの?

FX自動売買を運用していると、いつの間にか含み損が増えてくことがあります。
今回は自動売買における含み損の考え方について、詳しく解説していきます。

含み損と上手く付き合って、上手にトラリピ運用をしていきましょう。
ぜひ最後まで読んで理解して、トラリピで自動売買を運用してみてください。


含み損は悪いことばっかりではない!
トラリピ運用の基礎知識ですので、ぜひ学んでおいてください。


含み損とは?

“含み損”とは、評価損益とも言われていて、現在価格で見てあなたの保有資産がいくらマイナスなのか?を表しています。
逆にプラスになっている場合は、”含み益”と呼ばれます。

含み損があるからダメ!というわけではなく、実際に売買しない限りは損失になりません。
未確定の損益ですので、決済するまで実際にはマイナスになったりしないので、安心してください。

相場が上がれば利益に変わる

例えば1ドル=105円で買った米ドル円が、103円になれば含み損でマイナスになります。
しかしその後1ドル=107円になった時に売却すれば、途中の含み損はなかったことになり、あなたには利益だけが残ります。

【1ドル=105円の時に1万通貨の買いポジションを建てた場合】
103円の時:-20,000円
107円の時:+20,000円

長い目で見れば、含み損は利益の元です。

一時期に含み損になったからといって慌てなくても、そのうちプラスになっていることもあります。

長期的にポジションを持つこともある

ここ数年の為替はボラティリティが少ない傾向ですが、FX自動売買では一度高値で持ってしまったポジションはしばらく決済できないこともあります。

米ドル円 2019〜2020年のチャート

例えば2019年の米ドル円は、110円を超えたのは2019年5月を最後に、2020年2月まではずっと110円下回ったままです。
もし110円の買いポジションを持っていたら、1年近くの期間はずっと含み損のまま。

為替はいつか戻りますが、長期的に決済できないポジションを持ったままになることもあります。
含み損でもスワップポイントは貰えますから、基本的にトラリピはプラススワップが発生する方向で仕掛ける理由は、ポジションを長期的に持つことがあるからなんですね。

スワップポイント:
通貨間の金利差の差額を補填するもの。
金利の低い通貨から金利の高い通貨ポジションを持つと、毎日金利差が貰える。
逆の場合だと、毎日金利差を支払うことになる。

特にマイナススワップはプラススワップよりも大きな金額になるので、長期的に持つとかなり痛手になります。


僕がトラリピで仕掛けているのも、プラススワップが発生する片方向が基本です。


証拠金が不足するとロスカットが発生する

以前の記事でもご紹介しましたが、FXはレバレッジという仕組みで元手資金よりも大きな金額を動かす為替証拠金取引です。
保有しているポジションの含み損がある一定の水準に達してしまうと、ロスカットにより全ポジションが強制的に決済されます。

予想に反して相場が逆方向に振り切りすぎると、手持ちの証拠金の大半を失ってしまうことになります。
ロスカットがキチンと動いてくれればいいですが、窓開けなど相場の値が飛ぶ時には、追証と呼ばれるロスカットレートを飛び越える事態もありえます。

追証(追加保証金):
信用取引や株価指数先物取引など、保証金を担保として行う取引の場合、一定の維持率(委託保証金維持率)を下回ると、追加の保証金を差し入れなければなりません。

追証が発生すると、投資家のあなたは借金を背負う事態にもなりかねません。


ロスカットだけでも怖いのに、さらに追証…
滅多に起こることではないけど、可能性はあることを理解しておこう


ロスカットは、正常に作動しないこともある!

損失を抑えるストップロスオーダー

ストップロスオーダー:
ロスカットになる前に指定の価格で損失を確定するための機能。

先程怖いロスカットについて解説しましたが、ロスカットレートの前に自分で「損失はここまで!」と限定することもできます。
トラリピでは注文時にストップロスオーダーを設定することで、自分でロスカットルールを作れます。

心配な人はストップロスオーダーを入れておけば、その時点までの損失に限定できるので安心です。
但しストップロスオーダーもロスカット同様に、必ず成立するわけではありませんので、その点は留意しておいてください。

為替相場は回帰性がある

確かに含み損は怖いものですが、利益を生む運用にはある程度の含み損は付きものだと思ってください。
含み損が膨らんでしまっても、為替相場は回帰性があっていつかは戻るもの。

ここ数年は回帰性も高くて、暴落してもすぐに半分くらいは戻っているじゃないですか。
人間がトレードすると暴落で悲観的になってしまいますが、自動売買なら機械的に相場の戻りも拾ってくれます。

いつも僕が裁量トレードすると、逆を行くんですよね。
そんな中でトラリピだけは、コツコツと利益を積み重ねてくれています。

含み損に耐えながら運用する

FX自動売買を運用するには、含み損と上手く付き合っていくしかありません。
トラリピなら運用開始時にリスク試算で、相場がいくらになったらロスカットするか試算できるので、本当にわかりやすいです。
こういうリスク管理がやりやすい点も、トラリピのメリットですね。

トラリピ注文画面 リスク試算の例

僕の場合はリーマンショックが来てもロスカットしない水準まで、証拠金を用意して運用しています。
もう1度リーマンショックが来ても、ロスカットせずに運用を続けられます。

さすがにリーマンショックは100年に1度と言われているので滅多に起こりませんが、少なくても直近10年の最安値よりロスカットレートが下回っていた方が安心できます。
2020年のコロナショックでは新興国通貨が歴史的最安値を下回ったので、絶対安全というわけではないですね。

資金管理には、十分に注意してください。
いざという時には、追加入金できる余剰金もあると安心です。


含み損がどんどん増えていく…
あと5円下がったら、ロスカットになってしまう




もうダメだ!損切りしてやり直そう!




まだレンジ幅にいるうちは、諦めるな
じっと我慢して運用することも必要だよ


自動売買は、リスクと上手く付き合うこと!

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