【朗報?危険?】3月雇用統計がまさかの大幅上振れ!「スタグフレーションの悪夢」は遠のいたのか!?

4月3日(グッドフライデー)午後9時半、米労働省から3月の雇用統計が発表されました。

結果はサプライズ的な強さでした。

  • 非農業部門雇用者数:+178,000人(市場予想+59,000人を大幅に上回る)
  • 失業率:4.3%(前月4.4%から改善)
  • 平均時給(前年比):+3.5%(前月3.8%から低下、2021年5月以来の低水準)

前回の記事で「スタグフレーション警戒シナリオ」と「楽観継続シナリオ」の分岐点として見ていた雇用統計は、見事にベストケースに近い結果となりました。

雇用は増え、失業率は下がり、賃金インフレは鈍化した——三拍子が揃った形です。

ただし、手放しで喜んでいい状況かというと、少し留保が必要です。

目次

数字の「中身」を読む

見出しの数字は強かったですが、細部には注意すべき点があります。

まず雇用増加の大部分は、2月のカイザー・パーマネンテのストライキで落ち込んでいた医療分野が、3月は+76,000人と反発したためで、BLSによるとそのうち35,000人がストライキ終了に伴う職場復帰者です。

特殊要因が大きく、構造的な雇用回復とは言い切れません。

また失業率の低下(4.4%→4.3%)は、「仕事が増えた」というよりも「求職をあきらめた人が増えた(労働参加率の低下)」ことで数字が改善した面もあります。

長期失業者数は依然として高止まりしており、労働市場の質という観点ではまだ楽観できる状況ではありません。

さらに前月(2月)の数字が-92,000人から-133,000人へと下方修正されており、実態としては2月の落ち込みがより深刻だったことも判明しました。

つまり、「3月が強かった」というより「2月が弱すぎた反動」という側面が強く均してみれば依然として雇用の勢いは弱い状態が続いています。

なんだ・・・数字がすごい増えたから改善したのかと思ったらそういうことかよ・・・基本的には全然良くなってなさそうじゃん

スタグフレーションリスクは消えたのか?

今回の結果を受けて、前回記事で解説したヤーデニ・リサーチのシナリオをアップデートしてみましょう。

ポジティブな変化:

時給の伸びが前年比3.5%まで低下したのはインフレ期待の観点から明確な朗報です。

「賃金インフレ→物価上昇→賃上げ要求」というスパイラルへの懸念がひとまず和らいだと見ることができます。

FRBにとっても「インフレを抑えながら景気を支えられる余地が少し広がった」という解釈ができます。

変わっていない現実:

一方で、スタグフレーションリスクの根本的な震源地であるイラン戦争・ホルムズ海峡の封鎖は何も解決していません。

原油は依然として100ドル超の水準で推移しており、ガソリン価格の上昇を通じて数週間後にはCPIへの波及が本格化してくる時間差があります。

雇用統計が強くてもエネルギーコストの上昇が続けば、次のCPI発表でインフレ期待が再燃するリスクは十分に残っています。

また、今回の雇用統計はイラン戦争が始まった直後の「2月28日〜3月12日」あたりの調査週を基準としており、戦争の経済的な影響をまだ十分に織り込んでいない可能性があります。

本当の影響は4月・5月以降の数字に出てくると見るのが自然です。

FRBはどう動くか

今回の結果を受けて、4月28〜29日のFOMCはどう動くでしょうか。

雇用が強く時給が鈍化したということは、FRBにとって「急いで利下げする必要もなく、かといって利上げに踏み切る必要もない」という現状維持(金利据え置き)の判断を後押しする内容です。

実際、市場のFed Watch(金利先物市場)では年内利下げ期待が若干後退し、「当面は様子見」という見方が強まっています。

FRBが本当に難しい判断を迫られるのは、むしろ今後の展開次第です。

  • イラン停戦が実現 → 原油下落 → インフレ鈍化 → 利下げ再開の可能性
  • 戦争長期化 → 原油高継続 → 4〜5月CPIが再上昇 → 利下げどころか利上げ検討というシナリオも

FRBは「今日の雇用統計」より「来週の原油価格と4月6日のイランの動き」の方をより注視しているはずです。

トレーダーとしてどうするべき?

ドル円の観点では、今回の雇用統計は短期的にドル買い要因です。

雇用が強く賃金インフレが落ち着いたことで「米国経済は意外と底堅い」というドル強気の見方が出やすくなります。


ただしドル円の方向感を左右するのは今後も原油とイラン情勢です。4月6日(月)の東京市場オープン時点でイランの動向がどうなっているかが、まず最初の重要な分岐点になります。

金曜日の株式市場はグッドフライデーで休場だったため、今回の雇用統計への反応は週明けの寄り付き(日本時間4月6日夜〜7日早朝)に一気に出てきます。

ボラティリティが高まりやすいタイミングですのでポジション管理には注意が必要です。

まとめ

今回の雇用統計は「スタグフレーションの悪夢」にすぐに突入するシナリオをひとまず回避するポジティブな内容でした。

ヤーデニが言う「Roaring 2020sの継続(確率60%)」というベースシナリオの生命線は、今のところ保たれています。

ただし、これはあくまで「1ヶ月分のデータ」です。

戦争由来の原油高という供給ショックの本当の影響はこれから数ヶ月かけてじわじわとCPIや企業収益に染み出してきます。

「1回良い数字が出た」ことで安心しきってしまうのではなく、引き続き原油・CPI・FRBの発言という3点を軸に相場観をアップデートし続けることが大切です。


4月6日のイランのデッドライン通過後の動きから、目が離せない週になりそうです。

週明け一発目から戦争のデッドライン日とかハラハラが止まらねえよ・・・一体どうなっちまうんだ・・・

トランプちゃんがあまりにもワケのわからない発言ばっかりするから市場はもう疲れちゃったよ・・・早く終わらせて株価上げようよ

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