今回はヨーロッパで開催された1月の欧州中央銀行理事会について振り返ってみようと思います
ブレグジットが成立してイギリスが抜けた欧州の今後はどうなっていくのか?金融政策は?詳しく見ていきましょう
ちなみにECB(European Central Bank)理事会については以下の通りだ!
欧州中央銀行(European Central Bank)の最高意思決定機関のこと。
ドイツのフランクフルトにあるECB本部で原則として月2回開催され、2001年11月以降、金融政策に関する決定は、第1回目の会合のみで行うこととなり、第2回目の会合では金融政策以外が討議されます。また、議事要旨が公開されないため、第1回目の理事会終了後のECB総裁の記者会見はマーケットで注目されます。
注目されていた金融政策は?
ECB(欧州中央銀行)が今回のECB理事会で金融政策の維持を決定しました。
主な内容は以下の通りです。
- 政策金利を現状維持
- 資金供給策“パンデミック緊急買入プログラム(PEPP)”の変更なし
- その他資金供給策についても変更なし
主要な内容を見ていきましょう。
政策金利の現状を維持
ECB(欧州中央銀行)は、1月のECB理事会で、主要政策金利を0.00%、預金ファシリティ金利を▲0.5%の現状維持としました。
預金ファシリティ金利とは、3つある政策金利の1つで金融機関がECBに預け入れる準備額の金利のことを言います。
ユーロ高を注視
ユーロは、過去1年間で対ドルで10%程度上昇しているため、輸出の下振れに繋がる可能性があり、ここからさらに景気減速を招くと思われています。
これに対して、ECBのラガルド総裁は
“すべての政策手段は調整可能であり、ユーロ高についてはかなり注視している”
とユーロ高を警戒している発言をしました。
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消費者物価指数5ヶ月連続マイナスに
ここ最近の経済指標を確認すると、1月7日に欧州連合統計局(Eurostat)から発表されたユーロ圏の消費者物価指数(CPI)<2020年12月速報値:前年同月比>は▲0.3%と前月から横ばいです。
ちなみに5ヶ月連続のマイナスです。
ECBが重視するエネルギー・食料・タバコ・アルコールを除くCPIも前月から横ばいです。
ECBの政策目標である2%を下回る水準が続いており、物価は4ヶ月連続マイナスで横ばい推移となっています。
失業率は0.1%改善
1月8日に発表されたユーロ圏の11月失業率は8.3%と0.1%改善されました。
失業率は3ヶ月連続で改善されていますが、新型コロナウイルスパンデミック前の水準と比較するとまだまだ開きがあります。
ドイツ10年国債利回りは上昇
ドイツ債券市場では、ラガルド総裁のパンデミック緊急買入プログラム(PEPP)を巡る発言がタカ派(金融引き締め派)と捉えられ、ドイツ10年国債利回りは上昇しました。
この影響か、為替市場ではユーロは対ドルでユーロ高になりました。
今後のユーロ圏のカギを握るのは“ワクチン普及”と“経済対策”
2020年12月のECB理事会ではパンデミック緊急買入プログラム(PEPP)などの資金供給策が強化されました。
そのため、金融政策の追加緩和余地が限られるとみられることから、当面の間ECBは、政策効果を見極めると思われています。
ワクチンが実用化され、集団免疫の獲得とそれに至るまでの継続的な経済支援策の実行を各国政府が取り組んでいけるかが今後のカギになると思われます。
金融緩和は継続していくみたいンゴね・・・
とはいえワクチン需要が高まってて米ドル需要が高くなっている事を考えると、ユーロ/ドルはこの辺りでトレ転か・・・?
アメリカや日本と同じくEU側も必要があれば躊躇なく追加緩和していく方針みたいだな。
ワクチン普及が日本よりも早そうなEU諸国の経済状況は是非注目しておこう。今後の投資判断に役立ちそうな感じがするぞ
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