2021年4月 日銀短観 第一四半期のまとめ

新型コロナウイルス感染再拡大や変異種などで苦戦している昨今ですが、
今月も日銀短観の発表の日がやってまいりました。

 

こうした状況で一体日本の経済はいったいどこまで回復したのか、
先行きはどうなのか。早速見ていきましょうね。

 

日銀短観?なにそれオイシイノ?っていう坊やは、
以下の内容を読んで見てくれ!


日銀短観とは
日銀短観(にちぎんたんかん)とは、統計法という法律に基づいて日本銀行が行っている統計調査です。

全国の企業動向を的確に把握して金融政策の適切な運営に役立てることを目的としています。 調査は毎年3月・6月・9月・12月に行われ、調査結果はそれぞれ、4月初旬、7月初旬、10月初旬、12月中旬に発表されます。

目次

新型コロナウイルスの影響が続く日本経済

新型コロナウイルス感染症の影響がまだまだ続く日本ですが、2020年の緊急事態宣言による外出自粛以降、日本の経済はみるみる回復を見せています。

しかし、2021年1月に入ると再び緊急事態宣言を受け、飲食店や宿泊業などの小売り業サービス業がまた大変な目に遭いました。

2021年4月の日銀短観では、日本の経済はどこまで回復したのか、また、経済の先行きはどのように見えているのか、さっそく見ていきましょう。

2021年4月の日銀短観

4月に入り、日銀短観の発表がありました。

今回の日銀短観の結果はどうなったのでしょうか。以下のニュースをもとに見ていきましょう。

日銀短観、3期連続改善 製造業・非製造業で2極化の構図も

[東京 1日 ロイター] – 日銀が1日発表した3月短観によると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス5、非製造業はマイナス1だった。ともに3期連続の改善となったものの、前回12月調査からの改善幅は製造業の方が大きく、2極化の構図が出ている。

引用元:日銀短観、3期連続改善 製造業・非製造業で2極化の構図も – ロイター

このニュースをパッと見た感じだと、今回の日銀短観も結果は良かったみたいですね。

では、もう少し詳しく見ていきましょう。

大企業・製造業の業況判断は上々!先行き判断は・・・

今回の大企業・製造業の業況判断指数(DI)は5前回12月の▲10の結果から大幅に改善しています。

これには、半導体向け素材や自動車向け素材がよかったことや、アメリカ・中国向けの工業機械の受注が増えているといった背景があるようです。

しかし、大企業・製造業の先行き判断指数(DI)では、1ポイント悪化した4という見込みに。

この背景には、自動車向け半導体を生産しているルネサスの那珂工場火災の影響を受け、半導体不足の声が上がっていることにあるようです。

大企業・非製造業の業況判断も改善!先行き判断は・・・

今回の大企業・非製造業の業況判断指数(DI)は▲1前回12月の▲5から4ポイント改善しています。

しかし、非製造業のなかでも業種別で結果は二極化しており、特に飲食店や宿泊業などの小売業やサービス業では、新型コロナウイルス感染再拡大や人手不足などで業績悪化が目立っています。

また、大企業・非製造業先行き判断指数(DI)も▲1、前回12月の▲6から改善は見られたものの、先行き不透明な不安からマイナスの水準のままとなっています。


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どちらも3期連続改善!しかし先行き不安はまだ続く

製造業も非製造業も、業況判断については大幅な回復をみせているので、経済の回復基調にあるようです。

ですが、やはり新型コロナウイルスの感染再拡大やそれに伴う緊急事態宣言の外出自粛、製造業に至っては工場の火災などの影響は大きく先行きの不透明感で不安の色が見えている印象でした。

まだまだ不安の続く世の中ですが、今後の景気がしっかり回復して前のような日常や経済が戻ってくることを願うばかりです。


前のような日常はもう戻らないのかな。

 

気を落とすな。いかなる時も希望を捨ててはいけないよ。
完全に戻るのは難しいかもしれないけど、時間をかけて戻っていくものさ。

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