今年ももう半分。第二四半期の終わりがやってこようとしています。
6月は各主要国が揃いに揃って金融政策発表を行うタイミングなので、お祭り騒ぎになること間違いなしでしょう。
様々な国がテーパリングを徐々に行っている中、FRBはどんな姿勢を見せていくのか注目されているFOMCも今月開催されます。
みんな、見逃さないようにこの記事でスケジュールを確認するんだ!
2021年6月の金融政策スケジュール
2021年6月に行われる金融政策や政策金利発表は、以下の通りです。
- 【アメリカ】FOMC
- 【日本】日銀金融政策決定会合
- 【EU】ECB理事会
- 【イギリス】BOE(イギリス中央銀行)金利発表
- 【オーストラリア】政策金利発表
- 【カナダ】政策金利発表
- 【スイス】政策金利発表
- 【メキシコ】政策金利発表
それぞれ詳しく日程を見ていきましょう。
【アメリカ】FOMC
まずは、FOMCとはなにかおさらいしていきましょう!
日本では、“日銀金融政策決定会合”で金融政策を決定しています。それにあたるものがFOMCです。
FOMCは年に8回開催され、現在の景況判断と政策金利(FF金利:フェデラルファンド金利)の上げ下げなどの方針が発表されます。その結果が市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融市場にも大きな影響を及ぼします。
FOMCについてわかったところで、今回のFOMCではどんな話が注目されるのかポイントを見ていきましょう!
今回注目される話は?
2021年6月に行われるFOMCで注目される話題としては、テーパリング(量的緩和策の縮小)がメインになるのではないかなと思います。
現在様々な国では、新型コロナウイルスによってダメージを受けた経済の危機的状況を国債や社債を買い入れることによって立て直すという量的緩和策を講じています。
ですが様々な国では金融政策発表で、政策金利や量的緩和策の方針については据え置きであるものの、ここ最近の経済が回復基調であることから、国債の買い入れ額の下限撤廃や買い入れペースの減速など、徐々にテーパリングをし始めています。
そんな中、パウエルFRB議長はテーパリングに関する議論については今もなお時期尚早だとしていますが、果たして今回のFOMCでのFRBの対応はどう変わっていくのか注目のポイントです!
FOMCの日程
今月のFOMCは
2021年 6月15日 ~ 16日
を予定しています。
【日本】日銀金融政策決定会合
まずは、日銀金融政策決定会合とはなにか簡単におさらいしましょう!
具体的な議事内容として、金融市場調節の方針、金融政策判断の基礎資料となる経済および金融情勢に関する基本的見解、基準割引率および基準貸付利率や準備預金制度の準備率などを討議・決定します。 いわゆる“利上げ・利下げ”を決定する会議です。 日本の金利を決めようね会合です。
日銀金融政策決定会合について分かったところで、今回の日銀金融政策決定会合ではどんな話が注目されるのかポイントを見ていきましょう!
今回注目される話は?
2021年6月の日銀金融政策決定会合では、テーパリングについての話題がメインになってくると思います。
最近ETFの買い付けペースについて減速していることが話題になりましたね。
なぜこんなにも話題になったかというと、日本銀行が何の告知も無しにETFの買い付けペースが大幅に減速したからです。
この告知をしなかったことがポイントです。通常なら、金利発表や金融市場に関わるイベントで公式発表されてから行われるものですが、日本銀行では告知をせずにETFの買い付けペースが減っていたことが明らかになりました。
そのため、投資界隈では大騒ぎになっていました。
今回の日銀金融政策決定会合では、ETFの買い付けペースが減速していることについて詳しい内容の発表があるのではないか?と期待されています。
日銀金融政策決定会合の日程
今月の日銀金融政策決定会合は
2021年 6月17日 〜 18日
に開催となります。
【EU】ECB理事会
まずはECB理事会とはなにか簡単に説明していきます。
ドイツのフランクフルトにあるECB本部で原則として月2回開催され、2001年11月以降、金融政策に関する決定は、第1回目の会合のみで行うこととなり、第2回目の会合では金融政策以外が討議されます。また、議事要旨が公開されないため、第1回目の理事会終了後のECB総裁の記者会見はマーケットで注目されます。
ECB理事会について分かったところで、今回のECB理事会では何が注目されるのかポイントを見ていきましょう!
今回注目される話は?
2021年6月に開催されるECB理事会で注目される話題は、テーパリングやユーロ高についてだと思います。
テーパリングについては、どこの国とも同様にEUではパンデミック緊急買入プログラム(通称:PEPP)という量的緩和策を講じています。そのため、量的緩和策の縮小についてが話題の焦点になるのではないかなと思います。
また、EUでは新型コロナウイルスの影響で経済がひどく落ち込んでいます。そんな状況下でパンデミック緊急買入プログラムと言われる量的緩和策を講じているのでユーロが買われ続け、ユーロ高の状況が続き、実体経済との乖離が生じています。
実体経済との乖離が生じてしまうとどうなってしまうのかというと、新型コロナウイルスの収束後、経済が元に戻るとリスクオンでユーロがさらに買われてしまうという事態が起き、価格の下落や競争率の低下によってさらに経済が冷え込んでしまう事態が発生します。
それを避けるためにも、ECBではユーロ高であることを懸念しています。
そのため、今回のECB理事会ではECBがどのように打って出るのかが注目されています!
ECB理事会の日程
今月のECB理事会は
2021年6月10日
に開催されます。
【イギリス】BOE金利発表
まずは、BOE(イギリス中央銀行)金利発表とはなにか簡単におさらいしていきましょう!
また、イングランドとウェールズの法定通貨であるポンド(英ポンド)の発券銀行です。政策金利などの決定は、BOEの金融政策委員会(通称:MPC)が行っており、金融政策変更などの動向はマーケット関係者や投資家たちに注目されています。
通常のBOE(イギリス中央銀行)金利発表では政策金利や金融政策の方針についての発表や議事録の発表が行われるのですが、四半期に一度行われるBOE(イギリス中央銀行)金利発表ではインフレレポートも発表されます。
この政策金利・金融政策・議事録・インフレレポートが揃って発表される日は“スーパーサーズデー”と呼ばれており、英ポンドの値動きが非常に激しくなります。注意しましょう。
今回注目される話は?
2021年6月に行われるBOE金利発表で注目される話題は、テーパリングについてがメインになると思います。
前回の2021年5月6日に行われてたBOE金利発表では、政策金利や現行で行っている緊急買い入れプログラムの方針については現状維持の姿勢を見せていました。しかし、緊急買い入れプログラムの買い入れペースについては減速させるという発表があり、テーパリングの検討についての開始時期について検討している様子がうかがえました。
そのため今回のBOE金利発表では、テーパリングの本格的な開始時期について注目されると思います。
BOE(イギリス中央銀行)金利発表の日程
今月のBOE(イギリス中央銀行)は
2021年6月24日
を予定しています。
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【その他】政策金利発表
その他の国の政策金利発表日程を簡単に書いておきます!
【オーストラリア】政策金利発表
2021年6月1日
こちらは記事公開時に既に発表されましたが、豪中銀は政策金利を据え置きました。長期的な金融緩和を行っていくという意識が見られますね。
【カナダ】政策金利発表
2021年6月9日
【スイス】政策金利発表
2021年6月17日
【メキシコ】政策金利発表
2021年6月24日
今月は盛りだくさん!主要国の金融政策発表を見逃すな!
今月は様々な国が金融政策発表や政策金利発表を行うイベント盛りだくさんの月となっています。
中でも、アメリカのFOMC、日本の日銀金融政策決定会合、EUのECB理事会、イギリスのBOE金利発表は特に相場に影響してくると思います。
金融政策発表の日程を忘れないように、無茶のないトレードを心がけてくださいね!
4月以上に相場が大きく動くんじゃないか?今回の金融政策発表イベント・・・
あんまり大きなポジションは持ちたくないよね・・・
君はとっくにポジションを持っているから、逃げれるときにしっかり逃げておくんだぞ・・・!
みんなも無理のないトレードを心がけてくれよな!
初心者からここまで成長したFX YouTuber JINがおすすめする業者は以下の通り
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