「あなたの心を打ち砕くだろう」自分の投資先に惚れ込んではいけない理由とは?

1つの銘柄仕込みすぎてもう後戻りできないお・・・
半導体ばんざーい!ばんざーい!

 

もうダメだー、株価回復するのなんて待てないおー(チラッ

 

「爆損アピってないで早く逝け」とか思っただろこんにゃろ

なんで分かったの、ごめんて


わくわくさせてくれるような魅力的な株は最初こそスリル満点で充足感が得られるものの、堅実な投資という意味では「退屈なのが一番」そう語るのは金融情報メディアMarket Watch在籍のAndrew Small記者。

父親の投資経験から学んだ”教訓”をコラムとして投稿していたので紹介します。

ソース先

Don’t fall in love with stocks, they’ll break your heart

https://www.marketwatch.com/story/dont-fall-in-love-with-your-investments-theyll-always-break-your-heart-11653931976

目次

父親が株で将来安泰の資産を築いた

私の父親は1936年に米ニューヨークのブルックリンで生まれました。名門ニューヨーク大学で歯科を学んだ彼は、ゴルフ・テニス・アルペンスキーと趣味も多彩で、まさに文武両道。やりたい事はなんでも上手にこなしてしまう人でしたが、欠点が何1つなかったというわけではありません。

1960年代後半〜1970年代初頭、父は友人の株式仲買人を通じて、オススメと言われた優良製薬会社の株を購入したのです。

彼の最も愛していた銘柄は『メルク(MRK)』で、ポートフォリオの大部分をこれが占めていました。他にも『ファイザー(PFE)』や『ブリストル・マイヤーズ(BMY)』『グラクソ』『シェリング・プラウ』といった銘柄に手を出していたようです。

資産額は100万ドルを達成

歯科医として30年間勤め上げた父は、60歳を迎える前に風光明媚なバーモント州に移り住み、常勤から退くことに。1990年代半ば頃だったでしょうか、私に興奮した口ぶりで、証券会社の口座が100万ドルという大台に乗ったことを明かしてくれました。

この数字を目の当たりにするとは露とも思っていなかったそうです。これはインフレを考慮した現在の価値で195万ドル(約2.6億円)ほどで、残りの人生が安泰であることを意味していました。

しかし分散投資をしていなかった

驚くことに父親の資産は約75%がメルク株でした。この株だけで彼は栄光を手に入れたのです。

ポートフォリオの多様化や分散投資をしたくてもコストベース(株の取得原価)が分からず売ることができないとのこと。しかもキャピタルゲイン税を支払うことに興味もないため、投資銘柄の種類や比率はひどく偏っていたのです。

父親の親友である弁護士のボブさんも同じで、ポートフォリオは優良な電気事業会社『ゼネラル・エレクトリック(GE)』1銘柄だけに大きく偏っていました。

インデックス投資は「平均的」「平凡」な人生?

私たち3人が談話したある暖かい夏の日のことを今でもはっきり覚えています。

二児の父親の私は公認会計士になりたてで、ある投資顧問会社の最高財務責任者(CFO)の仕事を引き受けたばかりでした。父とボブさんは私にどのような投資が好きか尋ねてきたのですが、私が「幅広いインデックスファンドが好み」と答えたときの二人の顔を皆さんに見て欲しいぐらいです。

二人は私を若くて無知だとみなしたのでしょう。「インデックスファンドに投資したところで平均への道を進んでいるだけだ」「平凡な人生を送るのか」と言われたのです。


ここから父親とボブおじさんの転落人生が始まるのかお?

 

無鉄砲さは自分を見ているようで恐ろしいデス

自覚はあったのね・・・

インデックスファンドの利点

当時私はジョン・C・ボーグルを師と仰ぎ、インデックスファンドの利点を説いた彼の著書『インデックス・ファンドの時代 アメリカにおける資産運用の新潮流』を愛読していました。

そのため二人には分散投資や多様化について説明し、以下のことを警告したのです。

  • 時価総額加重インデックスファンドであればリターンは大きい
  • ほとんどの上場株式は長期的には国債ほどのパフォーマンスを出せない
  • 単一の株にはリスクが伴う。偏ったポートフォリオを保有することで生じるリスクは潜在的なリターンよりも大きいことがある
  • 1960年代の強気相場の原動力となった50社「ニフティ・フィフティ成長株」は後に倒産したり、なくなったり、合併して消滅したりすことが度々あった

メルク株のその後

『メルク』と『ゼネラル・エレクトリック』はその後どうなったのでしょうか。

1985〜2000年の間にメルク株は3500%以上高騰しましたが、その後10年は暴落が起きました。ベストセラーだった医薬品の販売独占権を2000年に失ったことが原因でした。さらに悪いことに同社は2001年、大ヒット商品だった関節炎薬Vioxxを市場から撤退させることを余儀なくされたのです。

『メルク』の株価はVioxx撤退発表後に27%下落。『シェリング・プラウ』買収で上昇したものの、回復までには何年もかかり、この間私の父親は食料品を買うため、株を売らざるを得ない状況になったほどです。

父親は心を壊し息子に依存する生活に

父のポートフォリオは崩壊し、あらゆる意味で、彼の心を壊してしまいました。この暗い時期に父は飲酒量が増え、自殺を考えるようになったのです。

最終的に父は70代で息子の私に経済的に依存することになりました。

子供に頼らざるを得ない状況に追いやられたというのは、親にとっては最悪の悪夢でしょう。

ゼネラル・エレクトリック株のその後

一方で『ゼネラル・エレクトリック』に全ベットしていたボブさんはどうなったのでしょう。

当時は伝説的なCEO・Jack Welch氏の手腕により、株価は40倍に膨れ上がっていました。しかし2000年のドットコムクラッシュで暴落し、2008年の金融危機にて株価42%下落という大打撃を受けたのです。

同社は事業を安定させるべくウォーレン・バフェット氏に資金援助を受けたり、1390億ドルの政府融資保証を受けるなどしましたが、何年にもわたって衰退。2018年6月にNYダウから除外されました

ボブさんは老後の計画が狂った

この暴落の煽りを受けたボブさんは計画通りに引退できなかったそう。所有していた不動産などを売り払い、70代まで働かざるを得なかったと聞いています。

私は自分の先見性を自慢したいのではなく、教訓を示すために、この記事を書いています。

投資というのは奇妙なものです。賢い人が必ずしも最高の投資家になるとは限りません。最高の投資家とは、財務情報を精査したり、複雑な医薬品や企業のシステムを理解している人物ではないのかもしれません。

自分の判断に対する自信過剰っぷりや、ただの運を自分のスキルだと勘違いしたりするような人間行動が、最高の投資家たらしめる役割を果たすのかもしれません。

売る必要がないことが強み

最高の投資家ウォーレン・バフェット氏の強みは「保有株を一生売る必要がない」ことです。彼のお気に入り銘柄の保有期間は「永遠」なのです。わくわくさせてくれるような魅力的な株は最初こそ楽しいですが、投資は退屈で堅実に行っていくべきでしょう。

私の何十年にも及ぶポートフォリオは大部分がインデックスファンドで構成されています。

父親のようにコストベースが非常に低いので売りたくもありませんが、父親とは違い、私はこれを売る必要もありません。自分にとってこれが強みになっています。


親に経済的に依存されるとかまじで災難だわ。自分なら即刻ジジババと縁切るわ

 

実家暮らしの穀潰しがナニ言ってんのよ

 

美しいママのおかげで僕は今日も生きています。これからも末永くお小遣いよろしくお願いします

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