今は半導体銘柄を避けるべき! その理由とは?

イケイケの半導体銘柄ですが暗雲が立ち込めているようです!今は避けるべきかもです!

 

あん?うん、みんな注意しろよ

 

そのオヤジギャグ、面白いと思って言ってるの君?

とうぜんボクの読者はいまごろ大爆笑で転げ回ってるんだぜ!わっはっは!


金融会社シティグループのアナリストを務めるChris Danely氏によると、当面は下落している半導体株に近づかない方が良いのだと言います。今回の記事ではその理由を見ていきましょう。

ソース先

Why semiconductor stocks should be avoided for now: Analyst

https://finance.yahoo.com/news/why-semiconductor-stocks-should-be-avoided-for-now-analyst-205431076.html

目次

半導体業界は大不況に突入する

米国株式市場の大幅安で割安となった半導体銘柄ですが、今は避けるべきかもしれません。

Danely氏はこのほど半導体メーカー『NXPセミコンダクターズ(NXPI)』や『オン・セミコンダクター(ON)』に対する短期的な強気予想を撤回。その上で、顧客向けメモにこう記していました。

台湾の今後の月間売上高を考慮すると、マイナス要因がプラス要因を上回ると考えています。(中略)景気後退と在庫増加が予想されることから、半導体業界は少なくとも過去10年で最悪の不況に突入すると考えています。

もちろんDanely氏がこう推測するにはいくつか正当な理由があります。

半導体メーカー主要4社の決算と警告

ここからは『エヌビディア(NVDA)』『マイクロン(MU)』『アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)』『インテル(INTC)』の主要企業4社が出した”暫定決算”と”警告”について紐解いていきます。

1)NVIDIA

■NVDA暫定決算

  • 2022年Q2の売上高:予想81億ドル(±2%)→ 暫定67億ドル
  • 2022年Q2の調整後粗利益率:予想67.1%(±0.5%)→ 暫定46.1%
  • 年初来株価:-39%

『エヌビディア(NVDA)』は8月8日に2022年第2四半期の暫定決算を発表。過去5年間は急速な成長しか見せてこなかった同社ですが、Q2売上高は従来ガイダンスを大幅に下回るー17%を記録したことが分かりました。

この結果は当然のことながら投資家に大きな衝撃を与え、打撃を受けた半導体セクターに暗雲を投げかけるものだったと言えるでしょう。

『エヌビディア』は新しいSEC提出書類のなかでこう述べています。

5月の収益見通しである81億ドルに届かなかったのは主に、マクロ経済の逆風によるパートナーの売上減少を反映して、ゲーム製品の出荷が低調だったことに起因するものと考えられます。出荷を抑えたことに加えて、第3四半期まで続くことが予想される困難な市場状況を前に、当社では価格設定プログラムも実施しました。

ゲーム部門の減速自体は必ずしもサプライズではなかったものの、その下振れの大きさはなお失望的だったと言えるでしょう。ゲーム部門の急激な低迷には、消費者からの需要減少だけでなく、暗号資産のマイニング関連需要の急減も影響しているものとみられています。

株価はここ最近は浮き沈みが見られるものの年初来39%下落しています。

2)マイクロン

■MU暫定決算

  • 2022年Q4の売上高:予想72億ドル(±4億ドル)→ 暫定72億ドルか68億ドルを下回る
  • 年初来株価:-34%

『マイクロン(MU)』は6月30日に2022年第4四半期の暫定決算を発表。ガイダンスは前年比・前期比ともに減収減益の見込みだと警告していましたが、投資家を失望させるニュースはまだ続きます。

最新のSEC提出書類で同社は「マクロ経済的要因とサプライチェーンの制約により、顧客の在庫調整が拡大している」と指摘。さらにこう続けていました。

2022年6月の決算発表以降、当社はDRAMとNANDの需要低迷を見込んでおり、2022年Q4と2023年Q1においては厳しい市場環境が予想されます。

株価は今年に入ってから右肩下がりで年初来34%下落しています。

3)AMD

■AMD暫定決算

  • 2022年Q3の売上高:予想68.2億ドル→ 暫定67億ドル(±2億ドル)
  • 2022年Q2の調整後粗利益率:予想54.2% → 暫定54%
  • 年初来株価:-31%

『AMD(AMD)』はデータセンター向けチップの販売予想が好調であるにも関わらず、ロックダウン期間中に比べてPC需要が落ち込んだことにより、2022年第3四半期売上高見通しは予想をやや下回りました。

調査会社ガートナーによると、世界のPC出荷台数は今年9.5%減少する見込むとのこと。

『AMD』のLisa Su最高経営責任者はPC市場の伸び率予想を従来の1桁台後半の減少から10%半ばの減少に下方修正したことを明らかにしています。全体的に堅調な内容だったと評するアナリストもいるものの、同社が今後の厳しい市場を想定しているのは明白です。

同社株価は年初来31%下落しています。

4)インテル

■INTC暫定決算

  • 2022年の売上高:予想760億ドル→ 暫定650億〜680億ドル
  • 2022年のEPS:予想3.60ドル → 暫定2.30ドル
  • 年初来株価:-32%

『インテル(INTC)』も7月28日に半導体の需要低迷を反映し、売上高と利益の通期見通しを下方修正。これにより株価は引け後の時間外取引で10%下落しウォール街を驚かせました。

同社もまた主要なパソコン市場の需要低迷の問題に直面しています。

「経済の変化はより厳しく、消費の変化だけでなく、主要顧客の在庫状況にも劇的な動きをもたらした」とPatrick P. Gelsinger最高経営責任者は述べていました。


半導体はまだ回復に時間がかかりそうだということを覚えておくように

 

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