投資にまつわる「金利」の種類について解説してみた

2023年5月14日

本日は投資に関わる金利の話をしようと思います

偉い！なぜ金利について知っておくべきなのか。あとひとくちに金利と言っても色々あるので、一度まとめて欲しかったところです

フフフ僕だってたまには本気出すんだぞ・・

いつもそうしてください

このところアメリカの連邦準備制度理事会（FRB）は物価上昇や景気の過熱を抑えるため、異例の利上げを強行し、市場に影響を与えています。

そこで金利とは何なのか、金利の変化で市場はどう動いていくのか、考えてみましょう。

金融政策の基本

日本を含む各国の中央銀行は、物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資するため、通貨および金融の調節を行っています。こうした通貨や金融の調節が金融政策と呼ばれるもので、金融市場に大きな影響を与えています。

代表的な金融政策には、「政策金利の変更」「貨幣供給量の調整」「国債の購入」「外国市場為替への介入」があります。

1. 政策金利の変更：
金利を引き上げることで、貸出金利が上昇し、借り手の需要が減少することで経済活動が抑制され、インフレーション圧力が緩和されます。逆に政策金利を引き下げることで、貸出金利が下落し、借り手の需要が増加することで経済活動が活性化し、景気の回復を促すことができるでしょう。

2. 貨幣供給量の調整：
貨幣供給量を増やすことで、金融市場における流動性が増加し、貸出金利が低下することが期待されます。逆に貨幣供給量を減らすことで、金融市場における流動性が減少し、貸出金利が上昇することが期待される仕組みです。

3. 国債の購入：
国債を購入することで金融市場における資金供給量が増加し、貸出金利が低下することが見込まれます。また政府の借入金利も低下し始め、政府が社会福祉やインフラ整備などの公共投資を行いやすくなります。

4. 外国為替市場への介入：
外国為替市場へ干渉することで、市場の需要と供給のバランスを崩し、自国通貨の価値を調整することができます。自国通貨を買って外国通貨を売ることで自国通貨の価値を引き上げる、もしくはその逆が可能です。

金利の種類と特徴

金利は、投資において重要な役割を果たしています。

例えば、政策金利が引き上げられると、銀行などの金融機関が預金金利を引き上げ、貸出金利も上昇するため、長期金利が上昇して、長期国債や債券などの投資商品の利回りも上昇することがあります。

また、定期預金金利が高い金融機関を選ぶことで、預金による利益を最大化できるでしょう。

以下、投資にまつわる金利の種類と特徴をまとめていきます。

1）短期金利／政策金利

短期金利は金融機関が1年以下のお金を貸し出す際に適用する金利のこと。

銀行の普通預金の金利は短期金利で、中央銀行が設定する基準金利であり、経済指標やインフレーションなどを基に決定されます（そのため政策金利とも呼ばれる）。

2）長期金利

長期金利は金融機関が1年以上のお金を貸し出す際に適用する金利のこと。

長期金利は短期金利とは異なり、国債や社債など長期資金の需給関係によって決まります。ちなみにメディアで報じられる長期金利は10年物国債の利回りを指すことが多いです。

短期金利と長期金利の差を表すイールドカーブ

イールドカーブは、縦軸に債券の利回り（イールド）、横軸に債券の満期間をとり、それぞれの組み合わせに対応する利回りを描いたものです。

イールドカーブは通常、上向きの形状をしています。つまり満期間が短い債券の利回りが低く、長期債券の利回りが高いという形状をしています。これは長期債券の方がよりリスクが高く、その分高いリターンが期待できるためです。

イールドカーブが逆転すると、つまり短期債券の利回りが長期債券の利回りを上回る状態になると、景気後退の兆候として注目されます。これは市場参加者が将来の景気の先行きに不安を抱え、長期の安全性を求めて長期債券に投資するため、長期債券の利回りが低下し、逆に短期債券の利回りが上昇することにより生じます。