「アリババ株の購入は間違いだった」アル・ゴア元副大統領の投資ファンドが反省

アリババ株は間違いだった、ま、ま、間違いだたあ、あ、あ、あ、

チャイナリスクがね

ソフトバンクも手を引いたし、いよいよ恐ろしくなってきました

アル・ゴア元副大統領の投資ファンドがアリババ株を「間違いだった」として処分していたことが分かりました。投資週刊誌バロンズが報じています。

ソース先
Buying Alibaba Stock Was a ‘Mistake,’ Al Gore’s Firm Says
https://www.barrons.com/articles/al-gore-alibaba-stock-price-81ba87be

アル・ゴア元副大統領がポートフォリオを変更

第45代アメリカ合衆国副大統領のアル・ゴア氏が会長を務める投資会社『ジェネレーション・インベストメント・マネージメント（以下、ジェネレーション社）』がこのほど、投資ポートフォリオに大きな変更を加えたことが判明しました。

米国証券取引委員会（SEC）に提出した文書によれば、同社は2023年第1四半期に中国の電子商取引大手『アリババ・グループ・ホールディング（BABA）』の株を全て売却。

これと同時に米ハイテク企業『マイクロソフト（MSFT）』と『テキサス・インスツルメンツ（TXN）』の株を購入し、また韓国の電子商取引企業『クーパン（CPNG）』への投資を開始しています。

Generation Investment Management

元米国副大統領アル・ゴア氏とゴールドマン・サックスの資産管理責任者デビッド・ブラッド氏によって共同設立された投資管理会社。長期的に持続可能で、ESG（環境・社会・ガバナンス）に配慮した投資オプションに重点を置いている。2023年Q1時点での運用資産は約427億ドル。

アリババ株を全て処分

ジェネレーション社は『アリババ（BABA）』の株370万株を第1四半期に処分しました。

BABA株価は2023年第1四半期に16％上昇しており、S&P500の7％上昇を上回る形に。一方で第2四半期はこれまでのところ、S&P500が横ばいなのに対して、BABAは19％の下落しています。

アメリカで相次ぐ銀行破綻を発端とした不況懸念は、今のところ回避されたように見えますが、ジェネレーション社の経営陣はアリババ社への投資を厳しい目で見ているようです。

アリババ株は「間違い」だった

ジェネレーション共同最高投資責任者のMiguel Nogales氏とMark Ferguson氏は、4月の投資家向け書簡で、次のように記していました。

私たちは投資した企業のクオリティを過大評価していた部分がありました。我々の長期的なトラックレコードの中には、社内で「間違い率（mistake rate）」と呼ばれるものが組み込まれています。例年の「間違い率」はおよそ2.5％で、現在は4％前後を推移しています。私たちは『アリババ』と『インダスインド銀行』の株をすべて売り、「間違いのバケツ」に入れました。

アリババ株への投資は間違いだった、と認めた両氏。

アリババ社は2023年第1四半期に＋16％を記録しましたが、これは主に共同創設者であるJack Ma氏が海外から中国に帰国したことを受けての上昇でした。

投資家らはこのニュースを「中国政府とハイテク企業との関係改善の兆し」と見ていたのです。

ソフトバンクGもアリババ株を売却

ジェネレーション社とは別に、大口投資家の『ソフトバンクG』もまた最近になってアリババ株をほぼ全て売却しています。

英紙フィナンシャル・タイムズがSECへの提出書類をもとに分析したところ、ソフトバンク社のアリババ株保有率は約15％から3.8％に低下。

同紙に対して、「アリババ株売却は事業環境を巡る不透明感の高まりに対処する守勢へのシフトを反映したもの」と説明していました。

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マイクロソフト株を購入

ジェネレーション社は2023年第1四半期に『マイクロソフト（MSFT）』の株を110万株購入し、保有株数を520万株に増やしました。

MSFT株価は同時期に20％上がっており、第2四半期もこれまで9.4％上昇しています。

AzureはESGに配慮したサービス

Nogales氏とFerguson氏はマイクロソフトを称賛。

ジェネレーション社はESGを重要視していることから、マイクロソフト社のクラウドコンピューティングプラットフォームであるAzureを高く評価しているようです。

Azureの成長が気候変動との戦いに再びプラスとなる、と我々は見ています。クラウドコンピューティングは、個々の企業がデータセンターで独自のサーバーを運用する（オンプレミス）よりも、遥かに効率的です。実際2018年の調査では、Azureクラウドプラットフォームの利用は、オンプレミスと比べて、エネルギー効率が最大93％／炭素効率性が最大98％向上しました。