投資信託といえば、純資産額が最高値のeMAXIS Slim 米国株式が思いつく人が多いのでないでしょうか?
今回は同じeMAXIS Slimシリーズの中で、手数料が最安のファンドが登場しました。
新NISAに向けて準備を進めている人は、必ず読んでチェックしてくださいね。
僕も以前紹介したeMAXIS Slim 全世界株式が、さらに手数料値下げ!
個人投資家にとっては、いい時代の流れだね!
emaxis slim 全世界株式(オールカントリー)が信託報酬を引き下げ!最安のファンドへ
三菱UFJ国際、主力投信手数料下げ 野村アセットに対抗
日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB172EP0X10C23A8000000/
三菱UFJ国際投信は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬を9月8日から半額程度に引き下げる。野村アセットマネジメントが運用し、手数料が年0.05775%と業界最低の競合商品と同水準にする。
投資信託の中でもトップの純資産額を誇るインデックスファンド:eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)が、信託報酬0.05775%/年(税込)と、大幅に手数料を引き下げました。
今まで最安ファンドはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の0.09372%/年でしたが、手数料引き下げにより最もランニングコストの安いファンドに生まれ変わりました。
投資家からの資金流入を表す純資産額もeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がトップでしたから、これでいずれは純資産額の順位も入れ替わるかもしれませんね。
近年は投資ブームで個人投資家も増加していますから、これでeMAXIS Slim 全世界株式の人気も再熱しそうですね。
もしインデックスファンドに迷っている人は、eMAXIS Slim 全世界株式は有力な選択肢になるはずです。
インデックスファンドは指標に連動する値動きをしますので、基本的にはどのファンドでも指標が同じならパフォーマンスは同じ。
差の出る要因は手数料くらいしかなく、なるべく安く運用することが利益を出すコツなんですね。
井村さんも言ってるけど、最適解は”インデックス投信に積み立て”なんだよね
リスクを取って株に投資するのは、詳しくない/調べる時間が無い人にはハードル高い!
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Tracers MSCI オールカントリー(全世界株式)の「諸費⽤」の上限引き下げに対抗
今回のeMAXIS Slim 全世界株式の手数料引き下げは、Tracers MSCI オールカントリー(全世界株式)が諸費用の上限を0.03%に引き下げたことが理由の一つ。
Tracersでは諸費用は信託報酬に含めない表記を取っており、諸費用の上限引き下げにより、ランニングコストは上限で計算しても0.08775%/年で収まることになります。
あとは売買手数料など、実際に運用してみなくてはわからない隠れコストがありますが、大きなコストではないので実態と大きく乖離することはないでしょう。
eMAXIS Slim 全世界株式も2023年決算でランニングコストは0.166%/年(税込)で、信託報酬の0.1133%/年と比較しても0.05%程度なので、Tracersでもこの辺りではないかと予想できます。
実際の手数料は、決算を迎えて運用報告書が発行されるまでわかりません。
指数の使用料も諸費用に含まれる
以前からTracesシリーズで指摘されていた指数の使用料など、表には出て来ない手数料がありました。
諸費用の上限引き下げまでは、eMAXIS Slim は追従しない考えでした。
eMAXIS Slim”オルカン“、Tracers対抗の信託報酬引き下げは行わず 「公正な比較対象とならない」
ITメディアNEWS https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2304/11/news171.html
Tracersオールカントリーは、「指数の標章使用料」が信託報酬に含まれず、また年率0.1%を上限とした額をその他手数料から徴収できると、有価証券届出書に記載している。指数の標章使用料、つまり連動する指数であるMSCI ACWIの使用料は各社とも非公開だが、信託報酬がこれだけ下がる中では小さな額ではない。
今回の諸費用の上限0.03%には、以前から指摘されていた指数の使用料が含まれるようになりました。
eMAXIS Slimシリーズでは指数の使用料などの手数料は信託報酬に含み、信託報酬に含まれない隠れコストは売買手数料や有価証券取引税など、実際に運用してみないとわからないコストです。
ひとことに信託報酬と言っても、各社で含まれる手数料の範囲はまったく違います。
個人投資家としてはそこまで理解は難しいかもしれませんが、運用コストはしっかり見ておく必要がありますね。
投資信託の隠れコストとは?
投資信託のランニングコストは信託報酬と言われていますが、実際には運用してみないとわからない隠れコストが存在します。
Tracersが上限を0.3%に設定した諸費用も、投資信託の隠れコストの一つ。
他には売買手数料や、有価証券取引税、証券の保管費用やファンドの監査を受けるための費用など、細かいコストは数多くあります。
その辺りの費用は実際に運用してみないとわかりませんから、決算毎に計算されて運用報告書に記載されます。
過去記事でも隠れコストの見方は紹介していますから、こちらも参考に読んでみてくださいね。
https://jinfxblog.com/archives/33119
運用報告書を見て判断する
投資信託は決算を迎えると、運用報告書という1年の成績を公開されます。
ここでは決算期間までの基準価額の値動きや、信託報酬などの手数料がいくらだったかなど、手数料の総経費率について説明があります。
その他、組入銘柄の上位が公開されていたりと、ファンドの中身がよくわかるようになっています。
投資信託が実際にどんな経費が発生して運用されているのか、自身が買っている銘柄くらいは一度はチェックしてみてください。
信託報酬があまりに実態と乖離しているなら、ファンドの変更も視野に入れたほうがいいかもしれません。
運用報告書まで見ることができれば、投資家としても初心者は卒業できるレベルだと、僕は思います。
信託報酬だけでなく、運用報告書も投資信託を選ぶ基準にしてみてくださいね。
運用報告書まで見て選べるようになれば、投資初心者は卒業かもしれませんね
新NISAに向けて準備を進めよう!
今回の手数料の実質的な値下げに踏み切ったTracersは、つみたてNISAの対象ファンドにもなっている優良はファンドです。
なぜこのタイミングで手数料をわかりやすくしたかというと、1番の理由は新NISAで運用してもらうためです。
2024年から始める新NISAに向けて、証券会社だけでなく投資信託の運用会社も選んでもらうために、色々な施策を打ってきます。
僕ら投資家としては手数料も安く投資を始められて、メリットしかありません。
各社が競い合って低コスト化してくれていますから、僕ら投資家はありがたく使っていきましょう。
僕はSBI証券で新NISAを始めますから、僕とどっちが利益が出るか競い合いましょうね。
信託報酬と言っても、それがどこまで含まれるのか?
ファンドによって様々なんですね
本来はちゃんと理解しておくべきなんですが、細かいところまで見ると難しいので、実質コストくらいは見ておいてくださいね!
自分で買うファンドくらいは、ちゃんと知っておくといいよね
しっかり理解した上で積立投資しましょう
運用報告書もチェックしておこう!
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