有名人やセレブの”推し株”は買うべき?避けるべき?

 

有名人が宣伝したり支援する株を買った方がいいのか、お話します

 
 

某有名人の宣伝した仮想通貨見てみろよ。あれが答えだろwww

 
 

ファンに刺されないようにね・・

 

海外セレブや有名人が関わっている株は、他の知名度のない株と比べて、人気が出やすいと言えます。多くの人がこれを買えば株価も上がることが予想できるため、魅力的な商品に見えるでしょう。

では我々はこれらの”推し株”を積極的に買うべきなのでしょうか。

ソース先

Should investors dodge the curse of celebrity stock market floats?

https://www.thisismoney.co.uk/money/markets/article-12400079/Will-London-spared-curse-celebrity-floats.html

目次

知名度を武器に上場を目指す企業

ハリウッドの輝かしいスターや超人気アーティストなど、海外セレブの中には手広くビジネスにお金を出して巨万の富を稼ぐ人たちがいます。

彼らはいち投資家として、自分の持つ専門性や感性だけでなく、成功者に集まってくる様々な分野の一流たちとのコネクションを通じて、異分野であっても喜んで投資しているようです。

1)キム・カーダシアンの衣料ブランド

アメリカでの上場を目指すセレブのなかには、リアリティ番組で一躍有名になった女優のキム・カーダシアンさんもいます。彼女の下着ブランド『スキムズ(Skims)』は今すぐにも株を発行して売買可能にすると見られており、評価額は40億ドル(5,830億円)にも達すると予想されているほどです。

「カーダシアンの下着ブランド」という響きだけで、株を保有したいファンは少なくないはず。

彼女が持つスター性、そしてSNSの大勢のフォロワーの存在が、『スキムズ』株式公開を成功に導くと期待されています。

2)マーゴット・ロビーが履いた靴ブランド

アメリカの証券取引所に新しく株式を上場させようとしている会社は他に、ドイツの靴ブランド『ビルケンシュトック(Birkenstock)』もあります。

このメーカーが作ったピンク色のサンダルは、この夏の大ヒット映画『バービー』で主人公役の女優マーゴット・ロビーさんが履いたことで一躍有名になりました。

その結果、多くの女性ファンが同じサンダルを買い求め、同社の売上が一気に増加したと言います。

3)海外掲示板レディット

海外掲示板『レディット(reddit)』も上場を目指しています。

こちらはセレブ絡みの企業ではないですが、知名度の高さを武器に、人々からお金を集めようとしている点では同じカテゴリーで語られるでしょう。 

ご存知の方も多いでしょうが、この掲示板は2020年に起きた新型コロナウイルスのパンデミック中に投資家の間で”悪い意味”で有名になりました。掲示板ユーザーが前もってひそかに相談しあって小売店『ゲームストップ(GME)』の株価をわざとつり上げ、米国株式市場を好き放題にかき乱したのです。

この騒動で、大きなお金を手に入れたユーザーも、逆に大きなお金を失ったユーザーもいたようです。

セレブの”推し株”に期待高まる

2023年には83社が新しくNASDAQに上場しました。

投資家や銀行などからは合計43億ポンド(約7,930億円)というものすごい額の資金が集まっており、米国株式市場の景気の良さがうかがえます。ただもしもこれら83社がどれもよく知られた銘柄だったとしたら、もっと資金は調達できていたでしょう。

そのためNASDAQ幹部を含む金融関係者らは、有名人やセレブなどが知名度を活かして宣伝する”推し株”の可能性に大いに期待しているのです。

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”推し株”は大損の元?

ただ証券会社AJベルの投資ディレクター・Russ Mould氏は、投資家はこれらセレブや知名度の高い企業が宣伝してまわる”推し株”に手を出さないよう警告しています。

彼の伝えるメッセージはいたってシンプルでした。

大げさな売り込み(誇大宣伝)は投資家の敵である。

「自分の知る有名人がオススメまたは投資している株なのだからきっと安心だ」と考えてしまう人もいるかもしれません。

しかし過去の例を見ると、そうでもないことが分かるはずです。

事例1)デビッド・ベッカム

元イングランド代表のデビッド・ベッカム選手は、様々なビジネスに投資しています。

彼はこれまでeスポーツ組織『Guild Esports(GILD)』や、大麻入りスキンケアを開発するベンチャー企業『Cellular Goods(CBX)』にお金を出して支援してきました。

しかしどちらも大失敗でした。現在の株価はベッカム選手が買った上場時と比べて、驚くほどに暴落しています。

GILD株:上場価格を93.24%下回る

CBX株:上場価格を96.54%下回る

事例2)スヌープ・ドッグ

アメリカ人ラッパーのスヌープ・ドッグさんは2021年、大麻調査会社『オックスフォード・カンナビノイド・テクノロジーズ(OCTP)』に投資しました。

しかし今や株価は上がる気配すら見せず、下落を続けています。

OCTP株:上場価格を79.25%下回る

”推し株”には注意を

金融調査会社モーニングスターの市場ストラテジスト・Michael Field氏も、セレブの”推し株”には注意するよう話しています。

今ではあらゆる有名人や企業が流行りものに飛びつこうとしている。こうやって宣伝された株は、その会社の創業者や早く株を買った人が手っ取り早く儲けることを目的としたfads(一時的流行)なのだ。

こうなると、もはや長期投資などと流暢なことは言ってられません。

有名人が宣伝した株は、一瞬だけは大人気になり価格が高騰するかもしれませんが、その後も熱狂が続く保証はないのです。

投資マネジャーのJustin Urquhart-Stewart氏は、市場が「怪しい上場企業」であふれかえることがあってはならないと強調。その上で、個人投資家に対しても冷静でいるようアドバイスしています。

上場を目指す意欲的な企業には、堅実で適切に構造化されたビジネスがあることが前提だ。fads(一時的流行)に踊らされてはいけない。

 

飯屋と同じ。有名人で宣伝せんと客が来ないんだから!

 
 

宣伝文句ではなく事業内容や将来性で判断するってのは投資の基本だったりしますからね

 
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