「お金持ち」と「裕福」の違いって何？いくらからがお金持ちなの？

より多くのお金を稼いで裕福になれば人生は自由度が増します。気兼ねなく欲しいものを買うことができるようになりますし、自分の趣味にお金を使ったり、将来のためにお金を貯めることもずっと簡単になることでしょう。

しかしどれほどの収入があれば「お金持ち」と認められるのでしょうか。

ソース先

You Need This Much Money to Be Rich in America, Data Reveals

https://finance.yahoo.com/news/income-level-considered-rich-140003986.html

アメリカの「お金持ち」とは？

どれだけの給料をもらえば裕福とみなされるのか、それを決める研究や調査は数多くあります。

ここでは物事を単純化する意味でも、アメリカ合衆国内国歳入庁（IRS）がお金持ちのラインとみなす「所得上位1％」を基準にして考えてみましょう。

※今回は記事公開時点の1ドル148円計算にて算出しております。

アメリカ合衆国内国歳入庁（IRS）によると・・・

IRS：所得上位1％は年収8125万円〜

2019年度のIRS調査データによれば、会社から給与をもらう人のなかで上位1％に入るには年収540,009ドル（約8125万円）が必要になります。

つまりおおまかには1年で50万ドル（約7400万円）を超える所得があれば「お金持ち」と名乗っても良いことになります。

年収54万ドル、つまり毎月45,000ドル（約666万円）の稼ぎが条件です。

経済政策研究所（EPI）によると・・・

EPI：所得上位1％は年収1億1611万円〜

一方で経済政策研究所（EPI）は、2021年時点で年収819,324ドル（約1億2126万円）以上稼げば所得上位1％に入ると指摘。年収335,891ドル（約4971万円）だと上位5％に入るとのこと。

年収82万ドル、つまり毎月68,277ドル（約1010万円）で「お金持ち」です。

月収666万円にしろ、月収1010万円にしろ、朝9時〜夕方5時の定時で働くだけではこれだけの大金を稼ぐのは難しいはずです。

それこそ何かしら副業が成功した人だったり、会社の創業者やスポーツ選手、セレブ、ユーチューバー、インフルエンサーなど、ごく限られた人に限られてくるでしょう。

まぁまぁお金持ちレベルは？

USCB：所得上位20％は年収1850万円〜

所得上位1％はあまりに狭き門かもしれません。

というわけで次は、「まぁまぁお金持ち」といえるレベル、所得上位20％で見てみましょう。

アメリカ合衆国国勢調査局（USCB）の最新データによれば、1世帯あたりの実収入の中央値は71,000ドル。そして所得上位20％に入るには130,545ドル（約1932万円）を毎年稼ぐ必要があります。

もちろんこれも地域によって大きな差があります。

たとえば物価の高いサンフランシスコに住んでいる人が上位20％に入りたければ年間25万ドル（約3700万円）以上の収入が必要ですし、一方で物価の安いデトロイト在住であれば70,444ドル（約1042万円）で十分となります。

お金持ちの定義はさまざま

「お金持ち」の定義は曖昧であり、また人それぞれ主観的なものであることは言うまでもないでしょう。

たとえば年収25万ドル（約3700万円）ある人はサンフランシスコでは「比較的裕福」かもしれませんが、お金を貯めて生活費の安い地域に住んだ場合、「お金持ち」とみなされるはずですからね。

よって「お金持ち」とは、あなたがどこに住んでいるか、どのような仕事をしているのか、どれだけ貯蓄があるのか、毎月どれほどお金を使うのか、など色々な要因によって変わってくると言えます。

「お金持ち」と「裕福」の違い

「お金持ち（rich）」と「裕福（wealthy）」は全く異なる意味を持つ場合があります。

お金持ちとは、ぜいたく品を買ったり、豪華な旅行に出かけたりする人のことを指すのが一般的です。一方で裕福な人とは、資産を増やしながら、長期にわたって財を築いていくことに重きを置く人が多いです。

よって投資などで自分の資産を増やそうとしている人は「裕福」を目指しているわけです。

裕福な人とは

裕福な人とみなされるための基準は何なのでしょうか。

繰り返しになりますが、裕福という言葉は曖昧で主観的であり、さまざまな要因によって定義が変わるので一概には言うことができません。ただ以下のような目安があります。

• 富裕層：100万ドル（約1.48億円）の流動資産がある
• 超富裕層：500万〜1000万ドル（約7.4〜14.8億ドル）の流動資産がある

なお証券会社チャールズ・シュワブによれば、裕福とは純資産が200万ドル（約2.96億円）以上ある人のことを指すそう。また経済的に余裕のある平均的なアメリカ人ということであれば、資産は77.4万ドル（約1.14億円）程度で十分だと言います。

裕福：純資産が200万ドル（約2.96億円）以上

裕福になるにはどうすべきか？

富裕層の仲間入りをしたいのであれば戦略が必要です。

宝くじを当てたり遺産を相続する以外でお金持ちになるには、努力が大切なことも肝に銘じておかなければなりません。

1）収入を増やす

単純に収入が増えれば資産が増えることを意味します。

収入を増やすには、給料をあげてもらえるよう上司に交渉したり、より高賃金の職についたり、アルバイトや副業を追加したり、収益性の高いビジネスを始めるなど、さまざまな方法があるでしょう。

2）お金の出入りを管理する

予算を立ててお金の出入りを管理するのもまた大切です。

自分の今の収入を何にどのくらい割り当てるのか、改めて予算表や出納帳とにらめっこしながら決めましょう。そうすることでムダを防ぎ、お金を節約しやすくなる、つまり資産を増やすことにつながるはずです

3）借金を減らす

いま借金があるなら返済を急ぎましょう。

借金をなくして、より多くのお金を貯蓄や投資にあてることができれば、お金持ちへの道を歩むことができます。仮に高金利のせいで借金が苦しければ、それを完済するために年利の低いローンに切り替えるなどの対策を打つことが重要です。

4）投資する

お金を貯める場合、銀行の預金口座にお金を預ければ少額の利子を受け取れます。しかし投資をすれば、はるかに高い収益を得られる可能性があります。

まだ投資を始めていないのであれば、職場の企業型DC（企業型確定拠出年金）に加入するのが一番簡単でしょう。

企業型DCは、企業が掛け金を毎月積み立てしてくれる制度です。運用成績によって将来受け取れる退職金の額が変わってくる側面もありますが、大きなリターンを得られるチャンスにもなります。

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