アメリカの製造業指数がめちゃくちゃ悪い

昨晩発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数。これはニューヨーク連銀が管轄する地区にある製造業の企業約200社を対象に景気状況について調査したものを数値化した指標となります。

新規受注、仕入価格、販売価格、出荷、雇用状況などの各項目について、「増加または好転」「変わらず」「減少または悪化」のいずれかを選択する形のアンケート調査を実施し、当月及び半年後の予測について指数化して発表する。

みんかぶ　https://fx.minkabu.jp/indicators/US-ESMS

指標の数値としてはゼロを基準として、プラスになれば好況、マイナスになれば不況といった判断に用います。

今回のニューヨーク連銀製造業景気指数、まず予想は-5.0と少々不況という予想値でした。ちなみに前回は-14.5と結構悪い数値だったようですが、そこから改善するだろうという予想になっていました。

そして発表された数値がこちら。

-43.7

めちゃくちゃ不況です。悪化してます。

アメリカの製造業はかなり悪くなっているという事が指標から判明した事を受けてドル円はこの指標の発表後に急落。

それもそうです。アメリカ経済が悪くなっているとすれば、高金利を維持してしまうと企業の業績がどんどん悪化してしまいかねません。

つまり利下げ期待が進行してドルは売られるという流れが自然ですよね。

しかし下げ幅は限定的で、ドル円は売られはしたもののある程度戻す展開となってしまいました。

この時点でここから更に上昇するとは誰が予想できたでしょうか・・・。

ちなみにこの指数はISM製造業景気指数という重要指標の先行指標としても知られており、次回のISM製造業はとんでもなく悪い数字が出てしまう可能性が高まってしまいました。

要人発言でドル円は147円へ

指標発表後の日本時間18日深夜1時（17日の25時）頃、アメリカの要人「ウォラーFRB理事」の発言がありました。

内容を要約すると「利下げを急ぐ理由は無い」という、いわゆるタカ派な発言をしました。

これを受けてドル円は急騰。短期的に行ってこいの動きをしたものの、その後も堅調にドル買いが続き、ついには147円を突破してしまいました。

ここからどうなるのか？

ここまでの動きを見ていると、ドル買いの動きがあまりにも強すぎてこのままだと150円も視野に入れる必要が出てきました。

アメリカの経済指標が悪かったとしてもドルは買われてしまうし、強ければ強いだけ伸びてしまう。

おまけにタカ派の要人が発言しただけでぐいっと上昇する事を踏まえると、正直ドル円は140円台後半に定着しようとしているのでは？と考えざるを得ません。

ここから買いたいかと言われると利下げを見通している以上そんなことは無いんですが、ここから売りたいかと言われるともう少し上から売りたいという気持ちです。

なのでここはポジションを増やさず守備力高めで「見」に回る方が良さそうな気がします。

是非僕の生放送を見ながら一緒にドル円の動きを楽しみましょう

ちなみに我らがエリオット宮田さんのドル円2024年予想レンジは149円だそうです。レポートをまとめた記事を公開していますので良かったら読んでみてくださいね。

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