2024年9月までの為替相場展望

マネースクエア四季報で公開されている2024年9月までの予想レンジについて紹介します。

2024年3月の日銀会合で、ついにマイナス金利の解除を決定しました。

そして2024年4月の日銀会合では金利据え置きを決定。これにより日本円は強烈に売られてしまい、今回紹介する為替相場展望にも修正が入りました。

日銀が持続的に利上げしていく未来は見えない状況から、市場ではさほど以前との金融政策の転換は意識されていない様子です。

日本以外の諸外国は利下げが意識されてきますから、必然的に金利差は縮小していきますが、日本があまりにも何もしないため強烈に売られてしまい、相場展望ではほとんどがレンジに変更。上限が大幅に引き上げられました。

予想レンジはなかなか当たるものではありませんが、プロのアナリストが見てる方向感は、僕ら個人投資家は無視できないでしょう。

参考程度の情報としては質が高いと思っていますので、是非見てみることをオススメします。

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日銀が追加利上げをする可能性は今後も低い？

多くのショーター(売り)にとって待ち望んでいた、日銀のマイナス金利政策の解除がついに2024年3月の会合で現実になりました。

政策金利はゼロ金利になりましたが、これからどんどん日本が利上げしていくかというと、それは考えにくいのではないかと僕は思います。

思っていた通り4月の会合では利上げが行われませんでした。そして大規模な金融緩和も継続して行っていくということで、日銀は引き続き緩和姿勢のようです。

今までの金融政策の方向性を見る限りは、日本がタカ派になるとは到底思えないと、僕を含めて多くの投資家やアナリストが見ているのかと思います。

しかし日本のCPI（消費者物価指数）は上振れてインフレ(物価上昇）がじわじわと来ていますから、データ次第では利上げを期待できるかもしれません。

日本の経済指標にもしっかり注目しておきましょう。

政策金利のスタンスにより方向感が決まる

為替相場は政策金利と相関があり、特に2024年は今後利下げしていくかどうかで、方向性が変わってきます。
相場は実際の金利差よりも、金利の方向感により動いていくからです。

例えば米国は現在の経済状況が続くようであれば利上げを検討される可能性もゼロではありません。もしそうなれば更に米ドルが買われる方向へと傾くでしょう。

逆に経済が悪化してくるならば、利下げ観測が強まり米ドルは売られるはずです。

米ドル円もそうですが、対米ドルの他の通貨ペアも、その国の金融政策スタンスにより方向感が出てくるのは経済の基本的な部分です。

こういったところをしっかり意識しながら立ち回ることで、大きく損をすることがきっと無くなるでしょう。

マネースクエア四季報では対米ドル通貨ペアはレンジ予想が多いですが、前述の通り今後の金融政策スタンスで方向が出てきますから、注意して見ておきましょう。

2024年の主なイベント

2024年5月以降の主なイベントは以下のとおりです。

• 6月　G7サミット
• 7月　日本：新日本銀行券発行
• 7月　フランス：パリオリンピック
• 8月　アメリカ：ジャクソンホール会議
• 9月　日本：自民党総裁選
• 11月　アメリカ：大統領選挙

2024年の為替相場にとって大きなイベントは、アメリカ大統領選挙があります。

そして毎年夏頃に開催されるジャクソンホール会議では今後の金融政策が発表されますから、市場の注目度は高いイベントです。

他にも日本では、新札の発行や自民党総裁戦があります。

相場への影響は小さいかもしれませんが、日本の金融政策は世界から注目されているので、念のために警戒しておくべきかもしれませんね。

そして何より2024年末には米大統領選挙があり、今回も波乱の展開がありそうです。

米大統領選挙で「もしトラ」なるか？

米大統領選挙ではダークホースとなる前大統領のトランプ氏が当選する、もしかしたらトランプ、通称「もしトラ」が起こるかどうかに注目です。

2016年の大統領選挙でトランプ前大統領の当選はサプライズでリスクになるかと思いきや、実際に当選が決まると世界的な株高となる「トランプラリー」が起こりました。

もし当選しても同じにような相場になるとは限りませんが、投資家としては期待しちゃいますね。

トランプ前大統領は中国やメキシコに関税を課して叩いていましたから、この辺りのリスクもどう影響してくるのか。

以前の相場とは違いウクライナ戦争や中東危機もありますから、リスクオフになっていくのか警戒したほうがいいかもしれません。

2024年もまだまだ相場が動く材料は多いですから、今年も警戒しながら流れに逆らわず、相場展望を参考にしながらトレードしていきましょうね。

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