FOMC無事通過ですね・・・ドル円も一旦下落して天井っぽい雰囲気もあるけど、どうなの？
かねてから言われていたトランプちゃん再選からのドル高株高については概ね予想通りだったけど、ドル円はここから上値が重そうな展開だわ。気になる情報を整理したので見ていってね
アメリカ大統領選挙が終わり、トランプ氏が再選を果たしました。
振り返ってみれば激戦区をほとんどトランプちゃんが制してしまった事が主な理由として挙げられています。（記事執筆時点ではネバダ州とアリゾナ州がまだ開票中）
いずれにしても我々日本の投資家が気にするべきは、トランプ政権時に一体どういう市場が待っているのか？という点です。今回はそこについて掘り下げてみたいと思います。
債券利回りが上昇中！利下げ方針なのになぜ？
アメリカのFOMC（金利を決めようね委員会）が終わり、予想通り25ベーシスポイント（0.25％）の利下げを行いました。
ＦＲＢ0.25％利下げ、全会一致で決定 議長「慎重かつ忍耐強く」
米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は６─７日に開催した連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）でフェデラルファンド（ＦＦ）金利の誘導目標を０．２５％ポイント引き下げ、４．５０─４．７５％とした。決定は全会一致。
ＦＲＢは声明で、雇用市場が全般的に減速する中、インフレ率はＦＲＢが目標とする２％に向けて継続的に低下していると指摘。「経済活動は引き続き堅調なペースで拡大している」とした。
ロイター https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/WYVIZJPFVNM7NN45TLLOTVK4PI-2024-11-07/
これによりアメリカの国債利回りは少々下落しましたが、長期的に見れば依然として底堅い動きを見せています。
この背景にはトランプ氏の再選があります。
トランプ氏は減税を政策に掲げており、これが行われると政府の債務増加に繋がるとされています。簡単に言うと
- 減税で税収が減る
- → 政府の赤字が増える
- → 赤字を補うために国債を発行する
- → 国債の供給が増えると、国債価格は下落して利回りは上昇する
という流れになります。
よって国債の価格が落ちることを嫌気した人たちが国債を売ってるということで利回りの上昇に繋がっているわけです。
しかし本日行われたのFOMCでは政策金利は下げていく方針であり、FRBのパウエル議長は「トランプ氏に辞めろと言われてもパウちゃんやめへんでー！！」とハッキリと言っていました。
よって主な見通しとしては、国債利回りは上昇する可能性はあるが、政策金利は利下げ方針である、という事になります。
パウエル議長は12月の経済状況次第で考える、といった旨の発言もしていたので、アメリカの景気次第なところはあるでしょうね。
日本の債券利回りも上昇中
米国債利回りの上昇を受けてか、はたまた日銀の利上げ観測が強まった事もあってか、日本国債10年物利回りも3ヶ月ぶりの1％台を記録しています。
ここ1週間程度ではありますが、日本円の強さが戻り始めていることも注目しておきたいところです。
ドル円はどうなる？
こうした流れを見る限りでは、ドル円はしばらく151～155円前後でレンジを組むのではないかなと考えています。
引き続きアメリカ国債の利回り上昇は続くかもしれませんが、政策金利の利下げは既定路線である事を踏まえると、米ドル買いは一旦落ち着く可能性が高いです。
そして日本の国債利回りについても上昇していることを踏まえると、12月18・19日に行われる金融政策決定会合では利上げする見通しが強まっているとも考えられます。
よってしばらくはこのあたりのレートをふらふらするのかもしれません。ポジショントークっぽいですが、多分ポジショントークです。
個人的には11月中は151円に近づいたら買ってみて、155円手前で売りみたいな戦略がハマりそうな気がしています。
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債券利回り上昇を見越してか、あのセクターが盛り上がる
アメリカの国債利回り上昇に影響されてか、アメリカの金融系セクターが上昇しているようです。
個人的には政策金利が利下げ路線なので短期的な話かとは思っていますが、今後の話はトランプ大統領が就任してからどんな暴れ方をするかによって決まってくるでしょう。
2016～2020年のトランプ相場再来と思うとちょっと怖いですが、以前の傾向などを見ながら対策を練っておきたいところです。
トランプ相場は苦手だったからな・・・正直あまり歓迎はできないですわ・・・
この4年間でトランプちゃんも成長してくれていると良いんだけど・・・
ビットコインが最高値更新！トランプの影響か！？
おまけニュースです。ビットコインが最高値を更新しました。米ドルベースでは76000ドルをタッチ。円ベースでは1180万円を付けるという高騰っぷり。
この背景には様々な思惑が渦巻いていると思いますが、基本的にはトランプ氏が「ビットコインに対して前向きである」という事が挙げられます。
彼が当選したあかつきにには暗号資産業界に対していくつかの公約をしていました。中でも注目なのは
- アメリカを暗号資産の中心地にする
- ビットコインを戦略準備金にする
という部分。特にこの「戦略準備金」にするということはアメリカ政府がかなりの額のビットコインを買うということになります。
これがビットコイン市場に与える影響はかなり大きいものになると予想されており、上がるなら買え買え！ってことで価格の上昇につながっているというわけです。
全ての約束に対しては以下を引用しますので参考にしてみてください。
トランプ10の約束
— 越前🐕 (@taraba777) November 7, 2024
・米国を世界のクリプトの首都にする
・SECのゲンスラー委員長をクビ
・ビットコインを戦略準備金に
・米国が押収したビットコインを売らない
・CBDCの開発は停止する
・包括的な暗号通貨政策を提案
・就任後1時間以内に米国の暗号通貨への敵対停止… pic.twitter.com/7E4V3VmQvT
個人的には日本の税制が変わらない限りはビットコインを買うのはちょっと気が引けますが、以前から言っているアプローチとしては、コインベースの株を買うのは現実的かなと考えています。
まとめ
ドル円は正直これ以上の上昇があるかどうかについては懐疑的な部分ではあるものの、トランプ氏の減税がどの程度米ドル相場に影響を及ぼすかという部分が心配になります。
下落する理由に乏しい以上は、何も考えずに戻り売りするのはちょっとやめておいたほうが良いのかもしれません。
トランプ氏が相場に与える影響はかなり大きいと予想され、発言一つで大きく動く可能性があることから就任後の2025年1月からは難しい相場になることが予想されますので、しっかり対策を練っておきたいところですね。
参考になれば幸いです。
利下げしてくれてドル円下げてくれたのは助かったけど、ここからどうなるかまるで読めねえ・・・マジで頼むよトランプちゃん。前から円安に苦言を呈してたじゃないか。日銀に一発ガツンと利上げしろって提言しちゃってクレメンス・・・
株が上昇してくれているのがせめてもの救いかもしれませんね・・・
アメリカの景気後退もなんだか来ない気すらしてきたし、12月の経済指標は要注意やね
※記事中のチャートツールはtradingview.comを活用しています
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