日銀がこのタイミングで利上げ!でもドル円落ちない!なんで!?会見内容を振り返ってみた結果・・・

あの・・・利上げするとその国の通貨は買われるから通貨高になるって聞いてたんですが・・・円高になってなく無いですか?

これは・・・植田総裁の会見内容にヒントがあるかも知れないからちょっと紐解いてみようか・・・

目次

日銀が25bpの利上げ!日本の政策金利は0.50%に

昨日(2025年1月24日)、我らが日本銀行が開いた金融政策決定会合で政策金利を0.50%に引き上げる、いわゆる利上げを決定しました。

日銀 追加利上げ 政策金利0.5%程度に引き上げ 植田総裁が会見

日銀は24日まで開いた金融政策決定会合で政策金利を0.5%程度に引き上げる追加の利上げを決定しました。追加の利上げは去年7月の会合以来で、政策金利は2008年10月以来、17年ぶりの高い水準となります。

NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250124/k10014702081000.html

2024年12月の金融政策決定会合では賛成8反対1の状態で金利据え置きを決定し、更に会見もハト派な内容だったことから、まさか1月に利上げをすると誰が予想できたでしょうか。

今回の金利水準は2008年10月以来の高い(?)水準となっているようで、ずっと低金利を続けてきた日本がやっと利上げに踏み切れる環境になってきたということでしょう。

むしろ16年前は0.5%だったのか・・・ワイ何やってたっけ・・・経済のけの字も気にしてなかったな・・・もっと早く投資やっときゃよかった

12月の会合は一体なんだったの?ってぐらいスパッと利上げを決めたよね・・・
春闘の動きを見てからって話だったのに、それを覆すぐらいインフレが加速し始めてるってこと?

植田総裁の会見まとめ!

さて、ここからは簡単に日銀植田総裁の会見をまとめてみました。個人的にタカ派だと思う部分を赤ハト派だと思う部分を青で装飾しています。

日本経済・物価の現状
  • 日本経済は日銀の見通しにおおむね沿って推移しており、見通し実現の確度は高まっている
  • 2%の物価目標に向けて、基調的な物価上昇率が徐々に高まっている
  • 国際金融市場は全体的に安定している
今回の利上げの背景と目的
  • 緩和的な金融環境が続いている中で、物価目標の実現に向けた緩和度合いの調整が必要と判断
  • 利上げにより、市場金利を通じて経済に影響を与えることを目指す
  • 今回の利上げの影響を詳しく検討し、次の対応を決定する方針
経済・金融動向への配慮
  • 金融・為替動向が経済や物価に与える影響を注視する必要がある
  • 実質金利は大幅なマイナスが続いており、緩和的な金融環境は維持される見込み
労働市場と賃金動向
  • 春季労使交渉では、昨年に続き堅調な賃上げが見込まれる
今後の利上げ方針
  • 経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、段階的な利上げを進める方針
  • 今回の『展望レポート』で示した経済・物価の見通しが実現していけば、引き続き利上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる
  • 次の利上げの時期については予断を持たず、現状の影響を確かめたうえで決定する
その他のポイント
  • 中立金利には幅があり、現行の政策金利0.50%は中立金利の範囲からまだ距離があると認識
  • インフレ率の動向については、今年の半ばまで上昇傾向が続き、その後は落ち着くと予想。

思ったよりもハトな感じもしましたが、しっかりタカな意見もあって、質問内容もこちらが聞きたいことを聞いてくれた良い会見だったと感じました。

注目したいのは「中立金利に対して、政策金利が0.5%になったとしてもまだ距離がある」という部分。これは個人的に明らかに利上げに前向きな姿勢、いわゆるタカ派だと感じさせられる内容でした。

自分としては利上げしてくれたおかげで円買いが走りやすくなってくれているのはありがたい・・・おまけに材料出尽くしって感じじゃなくて利上げする可能性も含めてくれた感じだよね

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ドル円は下落!?底打ち!?どっち!?

さて昨日のドル円の動きを見てみましょう。

tradingview ドル円5分足

※記事中のチャートツールはtradingview.comを活用しています

利上げ発表からは下落してきたものの、155円前後辺りでもみあい。その後、会見では155円を一旦割れるもすぐに大きくリバウンドするような形になりました。

この事から、ドル円においては日銀の利上げだけでは大きな下落を誘うのは難しいのでは?と考えています。

しかし今回の利上げと会見によって、日銀が今後の利上げについても意外と前向きかも?という含みを持たせた内容だったこともあり、ここから大きく上昇して再度160円突破!という事は無いのかも知れませんね。

期待されるのはドル安な展開ですが、米ドルの動きもトランプ大統領の影響で上下が激しく、ここからのドル円は難しい相場が予想されます。くれぐれも無茶なポジションを取らないよう気をつけましょう。

一旦これで過剰な円安に終止符が打たれたんじゃない!?ここからドル円下落でワイの致命傷が重症になる未来ある!?

どう転んでも大ダメージなのは草なのよ・・・

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 他国では政府が国民に対して金利引き上げをする前に税の引き下げ等の対策を行い、企業へ任せる対策は行わない日本の97%が中小企業。給与を上げると言っているのは大企業のみ。為替レートだけを見て金利を引き上げても、凡人国民は更に買え控え苦しむだけ。原材料費高騰、原油高騰輸送費が高騰。新ニーサの影響も多少はあるでしょう。Fed3月利下げや米大統領頼みにしか打つ手は無い。

  • 利上げをする時は国内の経済が加熱しインフレ加速が高い時にこそ利上げを行うのが正しく需要と供給のバランスを見ると需要不足なのに利上げした。政府が国民のあらゆる税を先に対策しなければ更に国民は苦しむだけなのです。GDPがマイナスなのに利上げする日銀は間違いである。財政の対策を先にしなければ何の意味が無いのです。

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