日本のGDPが予想よりも良すぎて大円高時代が来る！？しかしデータを調べてみた結果・・・

日本の四半期国内総生産（GDP）が発表

本日2025年2月17日の朝8:50、日本の実質国内総生産の速報値が発表されました。結果は以下のとおりです

• 2月17日（月） 8:50： 🇯🇵 日本
  10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
  予想：0.3%、前回：0.3%（0.4％）、結果：0.7％
• 2月17日（月） 8:50： 🇯🇵 日本
  10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(年率換算)
  予想：1.0%、前回：1.2%（1.7％）、結果：2.8％

前期比・年率換算共に上振れという結果に。しかも前回値の修正が上方修正されたにも関わらず、それを超えてくる数字となりました。

手放しでは喜べないかも？

さて、全体的な数字が良くなったのは良いことだとは思いますが、細かく見てみると少し違った印象を受けます。

まずは今回のGDPに関して言及してくれているこの方の投稿を見てください。

実際の数値は内閣府のホームページで閲覧できます。https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html

様々な項目について解説してくれていますが、注目すべきは「財貨・サービスの輸入」の項目が落ち込んでいること。なんと今回の数値は-8.0と、過去の数字と比較しても結構なマイナス数値となってしまっています。

そもそもGDP（国内総生産）とは？

GDP（国内総生産）は「ある国の中で1年間に新しく生み出されたモノやサービスの合計」を表す数字です。これを計算する時は主に4つの項目を足し合わせます。

1. 個人の消費（みんながお店などで使うお金）
2. 企業の投資（会社が工場や設備にかけるお金）
3. 政府支出（国や地方自治体がお金を使うこと）
4. 純輸出（輸出額－輸入額）

輸入額が減ることにより数値はプラスになります。つまり例年よりも海外から物を買う量（額）が減っているということです。今回の数値はここが大きく影響しているものと見られています。

GDPが上昇して喜ぶのは良いですが、輸入が減っただけでは国が成長していると判断するのは早計です。

おそらくこの超円安が影響して、なかなか海外のものを購入できなくなっているのも原因なのではと考えられます。

今後の見通しは？ドル円は？

GDPが偽りの成長率のように見えてしまっているのは残念ですが、今回の発表の中でポジティブなのは実質雇用者報酬が今までに比べると良い数値になっていることが挙げられます。

日銀としては賃金の上昇を政策判断の目安としていることは間違いないので、利上げ要因になるはずです。

というわけで円だけで考えるとどちらとも言えない結果になってしまった感が否めませんので、こと日本円においては金曜日の消費者物価指数（CPI）を待ってからの判断でもいいのかもしれません。

また難しそうな状況になってしまった・・・今週もタフな週になりそうです。

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