米財務省が2025年7月末に発表した「四半期定例借換え発表(QRA)」は、実は市場関係者の間でFOMC以上に注目されていました。
その理由は、「財務省が今後どんな形で国の借金(国債)を発行していくか」が示されるからです。
そして今回、財務省は大きな方向転換ともいえる「買戻し(Buyback)計画の強化」を打ち出しました。
これは一部の市場参加者から“影のQE(量的緩和)”とも言われており、金利や債券市場に大きな影響を及ぼす可能性があります。
つまりこっそり金融緩和するってこと?そうなったらインフレ加速せんか???大丈夫なん?
一体どういうつもりなのか・・・詳しく見ていきましょう
参考記事:
長期国債は据え置き、短期債に依存する戦略継続
米国は財政赤字が急拡大する中で、国債を発行してその穴埋めを続けています。
ですが、今回の発表では「3年、10年、30年の長期国債(クーポン債)の発行規模はしばらく据え置き」と明言されました。
その理由は、「長期金利が高すぎて、借金するにはコストが重すぎる」というシンプルなもの。
よって、金利が低めに抑えられている短期の「T-Bill(財務省短期証券)」を中心に借金していく、という戦略が継続されることになります。
つまりアメリカ政府の資金調達は、今後しばらく“超短期勝負”で乗り切る形になります。
短期債発行増加で短期金利が上昇するってことは米ドル需要が高まるやるじゃん・・・本格的なドル高が来ちゃうかもしれん・・・やべぇ・・・
ただ短期債が沢山発行されると株が買われなくなって株価下落に繋がるって話もあるよね
でも株価はこれだけ上昇してるから多少落ちてもいいやって感じの見立てなのかなぁ
そのツケはどこに? 短期債だらけのリスクとは?
現在、短期債(T-Bill)の割合はすでに全米国債の約20%に達しており、これが今後さらに上がっていく見通しです。
これは一見するとコストを抑えられる賢いやり方にも見えますが、問題もあります。
短期債は「すぐ償還=すぐ返済が必要」なため、資金繰りが綱渡りになりやすく、金利の変動に極めて敏感です。
つまり、マーケットの機嫌が悪くなって金利が急騰したり、短期債の再発行がうまくいかなくなったりすると、アメリカ政府は一気に資金難に陥るリスクがあるということです。
アメリカ政府の借金とT-Billの仕組みを解説
ここでアメリカ政府の借金と短期債(T-Bill)の仕組みについて簡単に解説しますね。
アメリカ政府はお金を借りるために国債を発行します。
T-Bill(短期債)は、1年以内に返済期限が来る「短い借金」です。
例えば、3ヶ月後に返す約束で100ドル借りて、満期時に101ドル返すイメージです。
一方、長期債は10年や30年後に返す「長い借金」です。
T-Billは返済期限が短いので、通常は安全で投資家に人気がありますが、政府は頻繁に借り換え(古いT-Billを返済するために新しいT-Billを発行)しなければなりません。
この借り換えがスムーズにいかないと、資金繰りが厳しくなる可能性があります。
えぇ!?古い短期債の返済のために新しい短期債を発行して返してくの!?それじゃ火の車じゃん!アメリカやばくね!?
それでもアメリカさんなら・・・ってことで短期債を買う人はまだまだ沢山いるってことで余裕ぶっこいてるのかもね。まあ確かにアメリカに投資してたら大丈夫だろ感はあるからなぁ・・・
ドル高が来るならやっぱりドル円ロングが一番安定して機能するんじゃね!?
ってことはGMOクリック証券のFX口座でコツコツロングを積んでいくのが良いかも!
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そして“影のQE”へ・・・買戻しプログラムの中身とは?
今回最大の注目ポイントがこちら。
財務省は「市場の流動性を支えるため」として、既発債の買戻し(Buyback)プログラムを大幅に拡大することを発表しました。
具体的には:
- 長期債の買戻し頻度を倍増(四半期あたり最大380億ドル)
- キャッシュ管理目的の買戻し規模も年1,500億ドルに拡大
- TIPS(インフレ連動債)の買戻しにもテコ入れ
- 2026年からは新たな金融機関にも直接参加を認める
この動きは、一部の市場関係者から「実質的な量的緩和(QE)では?」とささやかれており、金利抑制の効果を狙った“裏技”的な政策です。
要するに市場がごちゃごちゃして債券が売りにくいと投資家が困るから、政府が「古い債券を買い戻して、市場をスッキリさせるよ」と言ってるんだ。これで市場が落ち着くし、T-Bill戦略の弱点をカバーできるらしい。
イールドカーブ・コントロール(YCC)の布石?
パウエルFRB議長は過去に「Fedが動かなくても、財務省にはまだツールがある」と述べていました。
今回の買戻し拡大は、まさにその“ツール”を実行に移した格好です。
表向きは市場の流動性確保という建前ですが、実態は長期債の需給バランスを財務省が“裏から支える”形となり、イールドカーブ(期間ごとの金利)のコントロールに乗り出したとも言えます。
つまり、FRBと財務省が連携して長期金利の急上昇を抑えようとしているのでは? という見方も出てきており、今後の相場に大きく影響を与える可能性があります。
イールドカーブ・コントロール・・・日本がやってたやつだ・・・それやると最終的に通貨安になりませんか!?大丈夫ですか!?日本の二の舞いじゃないですか!?
短期債発行増加についても長期債買い戻しについても、今回のは政府(財務省)の発表だし規模もそこまで大きくないみたいだから、実際にはそこまで大きな影響は出ないって見られてるっぽいね。
今回のポイントざっくりまとめ!
- 🏃2026年までこの姿勢は継続予定!
- 🔜実質的に金利をコントロールする「イールドカーブ・コントロール(YCC)」の布石!?
- 📉 アメリカ財政、短期債にどっぷり依存中!?
- 💸 財務省が“隠れQE”を発動!?買戻し年3,000億ドル超えへ!
- ⚠️ 短期債比率が上がりすぎると金利リスクも爆増!
- 👀 FRBと財務省が手を組んで金利を抑え込もうとしてる!?
よし!ドル円は150円です!オシマイ!ここから買えないし特大損切りかまして終了だわ!ハハッ!
今損切りしてロング200枚入れて160円まで持てば幸せになれるかもしれません。でも幸せになれないかもしれません。トレンドを見極めたいところですね。
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