トランプちゃん、アメリカって“関税で工場を取り戻す！”って言ってたよね？
なんか製造業がイマイチ伸びないから、失敗なんじゃないの？
関税で国が潤うと思っていただろうけど、実際はそうじゃないかも・・・ってデータが出始めちゃったね。何が起こっているのか、詳しく見ていきましょう
今年は何かと話題の尽きないトランプ政権の「関税政策」。
本来は「アメリカ国内に工場を戻す」「製造業を復活させる」という狙いで導入されたはずですが、最新のデータを見るとどうやら思惑通りには進んでいないようです。
今回は、アメリカ製造業の現状と関税の意外な副作用について、分かりやすく解説していきます。
参考記事：
製造業の景況感は6か月連続のマイナス
米供給管理協会（ISM）が毎月発表している製造業PMI（購買担当者景気指数）は、8月に48.7まで改善しました。
しかし、景気拡大と縮小の分岐点である「50」を依然下回っており、これで6か月連続の収縮となります。
何が起きているのかというと
- 新規受注や雇用は伸び悩み
- 原材料コストは高止まり
- 関税による供給網への圧力も継続
つまり多少の改善は見られるものの、米製造業全体としてはまだ縮小基調から抜け出せていません。
関税が国内回帰を阻む「逆風」に
関税の狙いは「安い輸入品を締め出すことで国内工場を復活させる」ことでした。
ところが現場の声を聞くと、むしろその逆効果が出ていることが分かります。
高関税で原材料価格が上がれば、製造コストも当然膨らみます。
結果的に「国内で生産するほど損をする」という矛盾が発生し、工場回帰どころか米国内の雇用削減につながってしまっているのです。
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関税の対象は幅広い
今回の関税は国別・品目別で広範囲に及びます。
- インドからの輸入品に最大50％の関税
- 金属・木材といった基礎素材への関税
製造業にとって不可欠な素材がターゲットにされているため、コスト増は避けられません。
しかも「この先どこに関税がかかるか分からない」という不確実性が、企業の投資計画や雇用計画を凍結させています。
エコノミストの見立ては？
大手銀行のエコノミストも以下のようにコメントしています。
- 「不確実性こそ最大の問題」（Wells Fargo）
- 「関税圧力が緩和すれば製造業の見通しは改善も」（BMO）
実際、最近のアメリカ裁判所の判決では「報復関税の一部は違法」と判断されており、これが確定すれば一部の関税撤廃につながる可能性もあります。
もしそうなれば、製造業にとってはコスト負担が軽減し、回復の余地が広がるでしょう。
投資家が見るべきポイント
ここで投資家目線で整理すると、注目すべきは以下の3点です。
- 製造業PMIの推移
→ 50を超えるかどうかは米株市場の心理状態（センチメント）に直結します。 - 関税政策の行方
→ 裁判所の判断次第で撤廃される関税もあり、関連銘柄に影響大。 - 素材価格の動向
→ 金属や木材の価格変動は、建設・製造関連株の収益性に直結。
特にインフレ動向と絡めて「米国製造業の空洞化」が意識されると、ドル安・米国株調整の材料になる可能性もあるため、今後の数値は要チェックです。
では今回のまとめです。
- 製造業を救うはずの関税が逆に国内生産を苦しめている！？
- 6か月連続マイナスのPMI、雇用削減まで発生する深刻さ・・・
- 裁判所の判決で関税撤廃の可能性も！？
- 「Made in USA」が夢物語になるのか、それとも復活の兆しが見えるのか！？
守るはずの関税が、結果的にコスト増や雇用減につながるなんて・・・
トランプちゃんなんてことしてくれたんだYO！
“想定外の副作用”とは言われてるけど、予想できたことなんじゃないの？
わざとやってるにしては壮大なスケールすぎるけど・・・リスクオフに傾きそうだなあ
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