前回の記事では日本円が安全資産といわれている理由について細かく説明しましたが、今回はそんな安全資産である日本円が実際にリスクオフで円高になる理由や仕組みについてお話していこうと思います。
この記事は後編なので、前編も合わせて読んでくれよな!
リスクオフで円高になる理由 3つ
ではなぜリスクオフによって円高に傾くのか?主な理由は
- 安全資産がゆえにリスクヘッジ先になる
- リスクオフ時の円買いが共通認識となっている
- キャリートレードの巻き戻しが発生する
の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
安全資産なのでリスクヘッジ先になる
前回の記事でも説明しましたが、日本という国は世界の名目GDPランキングでアメリカや中国に次ぐ経済力があります。
中国は、経済力はあるものの共産主義国家なので、人民元レートを操作する可能性があり、最近では香港や台湾との問題もあり不安材料が多いです。そのため、第3位に位置する日本は経済力や治安などの安定感があるので世界中から評価されています。
ですので、リスクが低い通貨として知られているためリスクオフ時のリスクヘッジ先として日本円が選ばれています。
いわゆる、安全資産というやつです。
リスクオフでの円買いが共通認識となっている
巷では、リスクオフでは米ドルや日本円が買われるという共通認識が存在しているのは皆さんご存じですよね。
これはアノマリーに近いようなものですが、共通認識や常識というものは市場心理として相場に表れやすいです。
個人投資家はもちろんのこと、ヘッジファンドなどの機関投資家と呼ばれる人たちもリスクオフ時の取引のアルゴリズムとして円買いの命令を組んでいるとかなんとか。
そのため、リスクオフでは大きく円買いに動く場合が多いということです。
キャリートレードの巻き戻しが発生する
リスクオフ時にはキャリートレードの巻き戻しが発生します。
その前にまずはキャリートレードについて解説します。
世界経済が明るい時にこの流れが強いと、当然為替は強く円安方向に動くことになります。
では、反対に世界経済が暗くなるとどうなるでしょうか?
みなさんはもうお分かりかと思いますが、キャリートレードの逆の現象が起きます。
先ほどのキャリートレードの流れとは逆に、今まで積極的に高利回りの株や債券などに投資をしていた機関投資家、多くの個人投資家やトレーダーが、一旦リスクを抑えるためにそれらの資産を売却してお金を返済し、利益を得ます。
リスク資産から日本円への取引が頻繁に発生するということです。
そうなると、リスク資産売り円買いの取引のせいで、為替は円高のほうに動きますよね。
つまり、リスクオフでキャリートレードの巻き戻しが発生すると、リスク資産が売られて円買いの流れが発生しやすくなります。
ということは、リスクオフになったらリスク資産を売って円買いに走ればいいんだね!
一概にそうとは言い切れないけど、そういう傾向にあるってだけだからあまり真に受けると事故の元なので注意してくださいね。
ということはだよ?
ヘッジファンドとかの機関投資家もリスクオフで日本円を買うアルゴリズムを組み込んでいるくらいだし、ノックアウト・オプションでも大きく勝負に出れると思うんだ!
まぁ、それも間違いではないよ?
うまく乗ることができればの話だけど・・・
そんなIG証券のノックアウト・オプションでは、投資効率を自分好みに調節して取引をすることが可能です!
リスクオフでの取引でリスクを抑えたり、普段の緩やかな取引でリスクを大きくとって投資効率をあげることもできます!
そしてなにより、取り扱い銘柄が豊富なのでいろんな金融商品を取引される方は一度試しに口座を開設してみてください!
リスクオフではしっかりリスクヘッジをしてパフォーマンスの良いトレードを!
リスクオフ時に日本円が買われるのは、経済や治安の安定感ゆえです。
リスクオフ時に円高になる理由をしっかり把握できれば、利益を上げることができるかと思います。
こうしたファンダメンタルズを勉強して、今後のトレードに役立ててもらえると嬉しいです!
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