即効魔法発動!強制ロスカット!
・・・ってアホなこと言ってるけど、実際に強制ロスカットされるとめちゃくちゃメンタルにくるんだお。
まぁそうだろうな。今回はそんな強制ロスカットについて話していこうと思う。
強制ロスカットとは?
“強制ロスカット”とは、保有しているポジションの含み損がある一定の水準に達すると、証券会社やFX業者が強制的にポジションを決済する仕組みのことです。
いわゆる、“強制的な損切り”のことを言います。
損が利益に転じるかもしれないんだお!
どうしてこんなにつらくて意地悪なことするんだお!!
証券会社やFX業者は鬼か!さては、こうして僕たちから金を奪って儲けてmgg・・・
とりあえず落ち着け。むしろ莫大な損失から僕たちを守ってくれてるのがこの強制ロスカットという制度なんだ。
なぜ、強制ロスカットという仕組みが存在するのか?
莫大な損失を抱えてそのまま損切りされてしまうことを想像したら、
みなさんはきっと同じようなことを思うと思います。
FXは、他の投資と違って1日で動く値段の上限や下限が決まっていなかったり、
一定の値動きが生じたときに取引を一時的に止める“サーキットブレイカー制度”があるわけではありません。
そのため、普段から値動きが落ち着いている米ドル/日本円の通貨ペアでも、
ひょんなことから20円、30円動いてしまうことがあるかもしれないのです。
おまけに、ほとんどのトレーダーの方がレバレッジをかけて取引をするために、
為替レートが思っていた逆の方向に動きすぎてしまってはどうなるでしょうか・・・
そこで待っているのは、いま以上の・・・
いや、証拠金以上の莫大な損失と絶望です。
こうしたFX特有のリスクを限定的なものにするために存在するのが“強制ロスカット”という仕組みです。
ちなみに、この制度はFXが始まった頃からある制度ではなく、
2009年に改正された「金融商品取引業等に関する内閣府令(金商業等府令)」によって、投資家の資産を守る観点からFXを扱う証券会社やFX業者に義務づけられた制度なのです。
証券会社やFX業者には、ルールや執行管理体制を整備し、トレーダー間で交わされた取り決めに基づいて強制ロスカットを執行することを遵守するように国から求められています。
確かに、為替レートが保有ポジションの逆の方向に行きっぱなしになることを考えたら恐怖でしかないんだお・・・
悪く言ってすまんかった・・・
強制ロスカットされる具体的なタイミングは?
強制ロスカットが執行される具体的なタイミングは、証券会社やFX業者によって異なることがありますが、
国内の証券会社やFX業者であれば、基本的に証拠金維持率が100%を下回ると強制ロスカットが執行されます。
証拠金維持率100%で強制ロスカットされる場合、為替レートがどのくらい変動したら現在の保有ポジションが強制ロスカットされるのか計算するときはこのように計算します。
【純資産(口座残高)-(必要証拠金×ロスカットレベル(%))】
÷取引量(通貨単位)=変動価格(円)
もっとわかりやすく、“証拠金5万円で1米ドル=100円のときに1万通貨の買いポジションを建てた例”で見ていきましょう。
【証拠金5万円で1米ドル=100円のときに1万通貨の買いポジションを建てた場合】
1米ドル=100円のときの必要証拠金 4万円
(証拠金維持率100%で強制ロスカットが執行される)
【50,000(円)-(40,000(円)×100(%))】
÷10,000(通貨単位)=1(円)
つまりこの場合、米ドル/日本円の為替レートが1円下落して1米ドル=99円になった際に強制ロスカットが執行されます。
証拠金の記事でも説明したように、必要証拠金は為替レートによって変動するから実際の数字を当てはめて計算してみてね!
できるだけ強制ロスカットされないようにするにはどうしたらいいの?
結論から言うと、ロスカットレベルが一緒でも証拠金が多ければ多いほどロスカットレベルが遠くなります。
しかし、これはあくまでもポジションの含み損が膨らんでいるのにも関わらず、何も手を打たずにどこまで耐えれるかという話で、最終的に強制ロスカットされれば結局口座に残る金額は必要証拠金と同じ金額しか残りません。
わかりやすく表にまとめてみるとこんな感じです。
5万円で考えるとそんな大した金額じゃないと思うけど、これが50万円とか100万円レベルになるとちょっと考えたくないですね・・・
強制ロスカットが発動する前に、
予め逆指値注文を入れておく・損切りラインを決めて自分の手で切る等、対策はしっかりと行いましょう。
リスクコントロールはとても大切です。
安全装置なのに実は危険だった!?強制ロスカットの恐怖
ここまで「強制ロスカットは安全だよ!怖くないよ!」と肯定してきましたが、
もちろん“絶対安全!”というわけではありません。
強制ロスカットは、発動条件を満たしたときにその時点の実勢レートでポジションを決済します。
そのため、もし為替レートが急騰・急落などの急激な変動や、クローズした後の休日の間に相場を大きく動かすようなニュースが出て月曜日の為替レートが先週金曜日の終値から大きく離れたりすることが起きると、強制ロスカットラインが想定されたレートから離れた位置のレートでポジションが決済される(スリッページが起こる)可能性もあります。
ということは最悪の場合、証拠金がマイナスになってしまったり、マイナスにならなくても証拠金がほぼゼロになってしまう可能性が十分にあり得るということです。
ですので、強制ロスカットという制度が資産を100%必ず守ってくれるということではないので
資金管理には十分注意してください!!
ちなみに、IG証券のノックアウト・オプションならスリッページが起きたり、追加証拠金を求められることがありません!
興味がある方は、以下のバナーからどうぞ!
ポジションの含み損が規定の水準を超えるとどうなるの?
やらない夫、大変だお・・・
含み損に耐えに耐えてたらついに証券会社からお達しが来ちゃったお・・・
資金管理には注意しろとあれほど言ったのにお前ってやつは・・・
含み損を抱えに抱え、とうとう限界突破してしまった場合どうなってしまうのか。
まず、ロスカットされる前の段階で証券会社やFX業者から“マージンコール”というものが届きます。
これは証券会社やFX業者によるのですが、ロスカットが近づいたことを事前に通知してくれるものです。
この時点で、証拠金を増やしたりポジションの整理をすることで証拠金維持率をなるべく強制ロスカットの水準から遠ざけたり、いっそのことすべてのポジションを損切りしてリセットする対処が必要になってきます。
しかし、それすらも間に合わずポジションの含み損が規定の水準を超えてしまったら・・・
みなさんご存知の“追証(追加証拠金)”のお時間です!!
追証についての説明はここでは詳しく説明しませんが、
証券会社やFX業者から指定された時間までに追加の入金や一部のポジションの決済を求められます。
詳しくは以下の記事を参考にしてください!
僕ニートだからこんな大金持ってないお
働けブタ
強制ロスカットは安全装置!しかし、何が起こるか分からないからしっかりとした準備を!
強制ロスカットは、基本的にトレーダーたちの資産を守る安全装置です。
ですが先ほどもお伝えした通り、未来はなにが起こるのか分からないのが相場でもあります。
備えあれば憂いなし!!
強制ロスカットを執行されないほうがもちろん一番良いです。
強制ロスカットされないよう、余裕を持った資金管理を!
初心者からここまで成長したFX YouTuber JINがおすすめする業者は以下の通り
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