投資の利益に対して所得税と住民税が発生しますから、税金を支払う必要があります。
今回は投資家が避けては通れない“税金と確定申告”について、2021年の状況も交えて紹介します。
投資家なら、税金についてもしっかり理解しておいてくださいね。
税金と聞くと面倒に感じる人もいるかと思いますが、実は投資の申告は簡単なんですよ。
FXを運用している人は、必ず利益は申告してくださいね。
投資に税金は、切り離せない関係!
チャートやテクニカル分析の勉強と一緒に、税金についても学んでいってくださいね
2021年はコロナの影響で確定申告期限が延長!
確定申告期限の延長について
国税庁 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kansensho/pdf/0021002-018_1.pdf
申告所得税(及び復興特別所得税)、贈与税及び個人事業者の消費税(及び地方消費税)の申告期限・納付期限について、全国一律で令和3年4月 15 日(木)まで延長することといたしました。
確定申告は毎年2月16日〜3月15日が期間とされていて、税金を支払う必要がある人はこの期間中に確定申告書を提出して税金を納付する必要があります。
2021年の確定申告はコロナの影響で緊急事態宣言が発令されていますから、確定申告会場の混雑回避の徹底を図る観点から、期限が延長され4月15日までとなりました。
先延ばしにしていた人には朗報ですが、早めに確定申告は済ませておいてくださいね。
夏休みの宿題みたいに先延ばしにしておくと、後で慌てることになります。
めんどうなことこそ、早めに済ませまておきましょうね。
【おさらい】FXトレードの利益は申告分離課税!会社の給料とは別途計算される
「先物取引に係る雑所得等」は、雑所得の中で特例的に「申告分離課税」となり、給与所得等他の所得と区分して、20.315%(所得税15%、地方税5%、復興特別所得税0.315%)の税率がかかります。
復興特別所得税とは、東日本大震災からの復興の財源とすることを目的に、2013年1月1日〜2037年12月31日まで徴収される税の事です。
FXや株・投資信託の利益についておさらしておくと、収入の区分は「雑所得」に該当します。
この雑所得の中でも種類があり、FXの利益は「先物取引に係る雑所得等」に該当して、申告分離課税として他の収入とは切り離して計算されます。
投資の税率は、所得税:15.315パーセント・住民税:5%、合わせて20.315%の税率です。
FXの税金:「先物取引に係る雑所得等」→ 申告分離課税:20.315%
株の税金:「配当所得及び譲渡所得」 → 申告分離課税:20.315%
株や投資信託の利益も区分は異なりますが、申告分離課税で20.315%の税率は同じです。
一方、通常の給料所得などの収入は総合課税で、所得税は累進課税で上がっていきます。
申告分離課税はむしろ優遇されていて、どこまで稼いでも申告分離課税の20.315%は変わらないんですね。
くわしくは過去の記事でも解説しましたので、よかったらこちらを御覧ください。
https://jinfxblog.com/archives/9323
仮想通貨の利益は総合課税で課税される
暗号資産に関する税務上の取扱いについて
金融庁 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/virtual_currency_faq_03.pdf
暗号資産の売却による所得は、原則として雑所得に区分されます
暴騰して億り人が増えているビットコインなどの仮想通貨ですが、仮想通貨は税金面でもFXとは異なります。
暗号資産取引=仮想通貨取引の利益はFXと同じ雑所得ですが、暗号資産は申告分離課税に該当しません。
つまり給料所得などと合算されますから、最高が所得税45%・住民税10%となり、かなり税金は高いです。
僕が仮想通貨に積極的ではないのは、申告分離課税ではないからということもあります。
ビットコインで10倍近く資産を増やす人がいる一方、税金を多額に払う必要があります。
FXとは税金の種類が違いますから、仮想通貨を買う人はしっかり理解してくださいね。
2021年にビットコインは最高値を更新
億り人になった人もいますが、半分近く税金なんですね
ボクも昔、仮想通貨で数千万稼いだけど結構税金でもってかれたわ・・・一律20%になってくれねえかなぁ
外国株は二重に税金を支払っている?確定申告で取り戻せる可能性アリ
最後に僕が扱っている外国株やETFを扱っている人に、ちょっとだけお得な情報です。
僕も投資している米国株など外国株は人気がありますが、海外株式の売却益は、原則「租税条約」により外国では課税されません。
しかし外国株の配当金は対象外です。
実は外国株から貰える配当金は、外国での税金と日本の税金の二重課税になっています。
つまり税金を払い過ぎていますから、確定申告すればこの二重課税を解消できるんですね。
例えば米国株の場合、現地で10%の税率が掛かっています。
これを日本で受け取る場合さらに20.315%が課税され、合計30%が課税されているわけです。
2020年からは「投資信託等の二重課税調整制度」も始まっていますが、調整も完璧ではありません。
ETFや投資信託で運用している人でも、二重課税は取り戻せる可能性はありますから、源泉徴収している人でも確定申告をしてみてくださいね。
前編のまとめ
会社員は年末調整で免除されているだけで、確定申告は国民の義務です。
税金について考えるチャンスでもありますから、特にFXトレードをしている人は必ず確定申告するようにしてください。
ちゃんと確定申告しておけば、税金を納めるのを忘れずに済みますし、翌年以降に繰越控除もできます。
「投資と税金」は切り離せない関係です。
投資の知識も必要ですが、税金の知識を身につけることも、同じくらい重要なことです。
“年間取引報告書”に1度は目を通して、自分がいくら税金を支払っているのか確認してみてくださいね。
FXトレーダーは、確定申告が必須!
必ず申告して納税してくださいね
e-Taxなら自宅でできるから、密にならない!
電子申請は便利だから是非活用しよう!
後編では、金融庁もオススメしてるe-Taxについて紹介するよ
後編はe-Taxについて!後編もぜひ読んでね!
後編はこちら
https://jinfxblog.com/archives/16162
初心者からここまで成長したFX YouTuber JINがおすすめする業者は以下の通り
コメント