12月11日週の経済指標、政策金利ラッシュでめちゃくちゃ荒れるぞ!!

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目次

注目経済指標

2023年12月11日~12月15日の週に発表される経済指標の中で、特に注目度が高そうな経済指標について取り上げてみたいと思います。

特に重要な経済指標は赤背景にしてありますので参考にしてみてくださいね

2023年12月11日(月曜日)

◆月曜日は重要な経済指標はありません。

経済指標の発表はなくても相場は動いてますから、急な変動に注意してくださいね。

2023年12月12日(火曜日)

◆火曜日はイギリスの失業率の発表があります。

  • 16:00:🇬🇧11月失業保険申請件数 前回:1.78万件
  • 16:00:🇬🇧11月失業率 前回:4.0%
  • 16:00:🇬🇧10月失業率(ILO方式) 前回:4.2%

また、ILO方式というのは国際労働基準(International Labour Organization)に基づいた失業率の事です。今回発表されるのは10月分なので、そのギャップで雇用状況がどうなっているかを測る事ができます。

動くかもしれない金融商品:欧州(ユーロ、英ポンド)関連通貨ペア

◆あとは欧州でZEW景況感調査の発表があります。

ZEWとは欧州経済研究センターのことで、ドイツやヨーロッパの景況感を表す指標となります。アメリカで言うニューヨーク連銀製造業景気指数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数みたいなもので、今後の景況感について数値化したものになります。

  • 19:00:🇪🇺12月ZEW景況感調査 前回:13.8
  • 19:00:🇩🇪12月ZEW景況感調査(期待指数) 予想:8.8、前回:9.8

動くかもしれない金融商品:欧州(ユーロ、英ポンド)関連通貨ペア

◆あとはアメリカの消費者物価指数の発表があります。

  • 22:30:🇺🇸11月消費者物価指数(CPI)(前月比) 予想:0.1%前回:0.0%
  • 22:30:🇺🇸11月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 11月 予想:3.1%前回:3.2%
  • 22:30:🇺🇸11月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) 予想:0.3%前回:0.2%
  • 22:30:🇺🇸11月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比) 予想:4.0%前回:4.0%

消費者物価指数はインフレ具合を測る指標で、消費者が実際に購入する商品やサービスの小売価格の動向を示す指標のことです。

CPIコア指数って何?
消費者物価指数のなかで、外的要因から影響を受けやすい生鮮食品を除いたもので数値を出したのがCPIコア指数です。

こうすることでインフレ率の変動をより正確に測ることができると言われています。

2022年にはCPIの発表により、米ドル円は6円近く動いた大きな影響力がある指標です。

最近ではインフレ率が低下してきており大きな値動きはないですが、FRBパウエル議長もタカ派姿勢を維持していてインフレ率を引き続き注視していることがわかります。

今回は先月と同水準ほどのインフレ率を予想されていますが、少々円高に戻したドル円においてはCPIが予想と乖離してしまえば上にも下にも動く可能性があります。

今週はFOMCも控えていますから、無理にポジションは持たないことをおすすめします。

動くかもしれない金融商品:米ドル関連通貨ペア(ドル円、ドルストレート)、米国株

2023年12月13日(水曜日)

◆水曜日は日本の10-12月期日銀短観の発表があります。

  • 08:50:🇯🇵10-12月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 予想:10前回:9

これは日銀が特定の大企業にアンケートを実施して景気の状況を確認する指標になります。

日本のインフレ率や景気動向は今後の政策金利に大きく関わるものになります。
マイナス金利解除の判断は、この指標次第で決まるかもしれないのでチェックしておきましょう。

動くかもしれない金融商品:日本円関連通貨ペア(クロス円全般)

◆あとはイギリスの国内総生産(GDP)の発表があります。

国内総生産はその国の経済活動全体を表す指標になりますので金利の方向性やインフレ具合を測るために重要視されています。

  • 16:00:🇬🇧10月月次国内総生産(GDP)(前月比) 予想:-0.1%、前回:0.2%

動くかもしれない金融商品:英ポンド関連通貨ペア

◆あとはアメリカで卸売物価指数(PPI)の発表があります。

別名「生産者物価指数」と言われており、消費者物価指数(CPI)と対をなす経済指標です。

文字通り生産者側からのインフレ具合を測るもので、消費者物価指数(CPI)と似たように扱われます。どちらかというと注目度は消費者物価指数(CPI)の方が高いです。

  • 22:30:🇺🇸11月卸売物価指数(PPI)(前月比) 予想:0.1%、前回:-0.5%
  • 22:30:🇺🇸11月卸売物価指数(PPI)(前年同月比) 予想:1.0%、前回:1.3%
  • 22:30:🇺🇸11月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比) 予想:0.2%、前回:0.0%
  • 22:30:🇺🇸11月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比) 予想:2.2%、前回:2.4%

動くかもしれない金融商品:米ドル関連通貨ペア(ドル円、ドルストレート)、米国株

◆あとはアメリカの政策金利発表があります。

  • 28:00:🇺🇸米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 前回:5.25-5.50% 予想:5.25-5.50%
  • 28:30:🇺🇸パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

初めてFOMCメンバーから利下げについて言及があったことから、“利下げについて議論があったかどうか”が争点になるでしょう。

さらに火曜日にはCPIの発表もありますから、これが予想上振れならタカ派姿勢を崩さないことが予想されます。

逆に予想を下振れればこれ以上利上げする必要はありませんから、利上げ終了観測が強まるでしょう。
月に1度の大きなイベントですから、指標前にポジションは整理しておきましょうね。

動くかもしれない金融商品:米ドル関連通貨ペア(ドル円、ドルストレート)、米国株

2023年12月14日(木曜日)

◆木曜日はニュージーランドの国内総生産(GDP)の発表があります。

国内総生産はその国の経済活動全体を表す指標になりますので金利の方向性やインフレ具合を測るために重要視されています。

  • 06:45:🇳🇿7-9月期四半期国内総生産(GDP)(前期比) 予想:0.2%、前回:0.9%
  • 06:45:🇳🇿7-9月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比) 予想:0.4%、前回:1.8%

前回は予想を上回る結果でサプライズとなりましたが、2期連続プラス成長ができるかどうか。
NZドルは年末に強いアノマリーがありますから、結果が楽しみですね。

動くかもしれない金融商品:NZドル関連通貨ペア

◆あとはスイスで金利誘導目標中心値の発表があります。

  • 17:30:🇨🇭スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値 予想:1.75%前回:1.75%、

スイスにおける政策金利を意味します。スイスは公定歩合を廃止し、スイス国立銀行が、3カ月物LIBOR(銀行間貸出レート)を誘導目標値としています。

スイスは時に思い切った政策をとることがありますから、サプライズには要注意です。

動くかもしれない金融商品:スイスフラン関連通貨ペア

◆あとはイギリスの政策金利発表があります。

  • 21:00:🇬🇧イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表 前回:5.25%、予想:5.25%
  • 21:00:🇬🇧英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨

今週のアメリカのFOMCに続き、イギリスの政策金利でも英ポンドに大きな値動きを影響することがあります。

今週は政策金利発表の連続ですから、無理にポジションを持たず、結果が出たあとにトレンドについていく方針がおすすめです。

動くかもしれない金融商品:英ポンド関連通貨ペア

◆あとは欧州中央銀行(ECB)政策金利の発表があります。

  • 22:15:🇪🇺欧州中央銀行(ECB)政策金利 予想:4.50%前回:4.50%
  • 22:45:🇪🇺ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見

前回ラガルド総裁はユーロ圏のインフレ率がピークアウトしたことにより、現在の金利水準を維持すれば、インフレ率を中期目標の2%に戻せるとの見方も示しています。

ハト派姿勢が継続するかどうか?発言によりユーロの相場が動く可能性がありますから、余裕を持ってトレードしましょうね。

動くかもしれない金融商品:ユーロ関連通貨ペア

◆あとはアメリカの小売売上高の発表があります。

小売売上高とは小売業とサービス業の売上高を集計したもので、経済が順調かどうかを示す指標になります。

  • 22:30:🇺🇸11月小売売上高(前月比) 予想:-0.1%前回:-0.1%
  • 22:30:🇺🇸11月小売売上高(除自動車)(前月比) 予想:0.0%前回:0.1%

動くかもしれない金融商品:米ドル関連通貨ペア(ドル円、ドルストレート)、米国株

◆あとはアメリカの失業保険申請件数の発表があります。

失業保険の新規受給者が増える、継続受給者が減らない、ということであれば経済は悪いという判断になります。逆に新規が減り、継続が減れば経済が回復してきているという捉え方で良いかと思います。

  • 22:30:🇺🇸前週分新規失業保険申請件数 予想:22.0万件、前回:22.0万件
  • 22:30:🇺🇸前週分失業保険継続受給者数 前回:186.1万人

景気後退が近いのか?アメリカの経済指標には注目が集まっていますから、結果発表後はいつも以上に相場が動く可能性があります。

中途半端なポジションは持たないようにしましょう。

動くかもしれない金融商品:米ドル関連通貨ペア(ドル円、ドルストレート)、米国株

◆あとはメキシコの政策金利の発表があります。

  • 28:00:🇲🇽メキシコ中銀、政策金利 前回:11.25%、予想:11.25%

前回ややハト派姿勢の声明文があったことから、今まで堅調だったメキシコペソ円も上値が重くなってきています。
相場が急変する可能性は低いと思いますが、高金利通貨持ちの人は声明文には注目していきましょう。

動くかもしれない金融商品:メキシコペソ関連通貨ペア

2023年12月15日(金曜日)

◆木曜日は欧州の者景気指数(PMI)速報値の発表があります。

  • 17:15:🇫🇷12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:43.2前回:42.9
  • 17:15:🇫🇷12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:46.0前回:45.4
  • 17:30:🇩🇪12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:43.3前回:42.6
  • 17:30:🇩🇪12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:49.8前回:49.6
  • 18:00:🇪🇺12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:44.5前回:44.2
  • 18:00:🇪🇺12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:49.0前回:48.7
  • 18:30:🇬🇧12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:47.5前回:47.2
  • 18:30:🇬🇧12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:51.0前回:50.9

購買担当者景気指数(PMI)は企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞き取り、アンケート調査した結果を指数化したものです。景気の動向を測るのに使用されます。

欧州の経済指標が続き、ユーロや英ポンドに影響してくる可能性があります。

改定値と速報値の違いは?
経済指標の中には「速報値」と「改定値」が存在する場合があります。

これは発表時にまず短期的に速報値を発表して景気判断を行います。 次に正確なデータを蓄積してデータの精度を高めた後に発表されるのが改定値です。というわけでどちらかと言うと改定値の方が重要です。

動くかもしれない金融商品:欧州(ユーロ、英ポンド)関連通貨ペア

◆あとはアメリカのニューヨーク連銀製造業景気指数の発表があります。

  • 22:30:🇺🇸12月ニューヨーク連銀製造業景気指数 予想:3.8前回:9.1

ニューヨーク連銀製造業景気指数とは、製造業約200社を対象に、現況と半年後の景況感についてアンケート調査を実施して指数化したものです。

動くかもしれない金融商品:米ドル関連通貨ペア(ドル円、ドルストレート)、米国株

◆あとはアメリカの景気指数(PMI)発表があります。

購買担当者景気指数(PMI)は先述した通り、企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞き取り、アンケート調査した結果を指数化したものです。景気の動向を測るのに使用されます。

  • 23:45:🇺🇸12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:49.1、前回:49.4
  • 23:45:🇺🇸12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 予想:50.5、前回:50.8
  • 23:45:🇺🇸12月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回:50.7

動くかもしれない金融商品:米ドル関連通貨ペア(ドル円、ドルストレート)、米国株

今週は政策金利発表が連続であるのでめちゃくちゃ荒れそう!
アメリカは消費者物価指数(CPI)もあるのでドル円正念場だ!

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気にしておくべきこと

先週は植田総裁の発言により、大幅な円高を招いています。

日銀が参院財金委で半期報告、総裁「年末から来年にかけて一段とチャレンジングに」

日銀の植田和男総裁は7日の参議院財政金融委員会で、今後の政策運営への抱負を問われ「チャレンジングな状況が続いているが、年末から来年にかけ一段とチャレンジングになるというようにも思っている」と述べた。

ロイター https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/UWULBYBS6JKJ7MCUEWNDU5FEIA-2023-12-07/

日銀のYCC(イールドカーブコントロール)撤廃するか?に世界中のマーケットが注目しています。

2024年の春闘までは変えないという意見もあれば、大幅な円高を予想している金融機関もあれば、意見が分かれています。

僕としては円高は大歓迎なのですが、これがこの先も続くかどうか・・・

しかし日本経済も30年ぶりに上向いて来ているので、植田総裁でなくても誰が総裁をやっても難しい状況ではないかと、僕は思います。

今週は何と言ってもFOMCがあり、パウエル議長の利下げに関する意見で、マーケットの方向性が決まる可能性があります。

無茶なトレードは控えて、FOMC後の方向性を見てトレンドフォローでついていく方針でも遅くないかもしれませんね。

では今回のまとめです。

  • FOMCはタカ派を継続か?利下げの言及は?
  • 日銀のヘッドラインニュースに注意
  • 景気後退は近いかも?
  • 欧州の景気動向に注意

ぜひ参考にしてみてくださいね。

はい!来ましたよ円高のターン!
クロス円のポジション持ちは、シートベルトをしっかり締めましょう!

売られ過ぎてた日本円は戻るのも早いね・・・
ハト派発言が来たらさらに暴落するかもしれないから、気をつけましょう

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