先物・オプション取引とは?仕組みをわかりやすく解説してみました

前回の記事で紹介した先物・オプション取引ですが、そもそも仕組みをちゃんと理解しておきましょう。

今回は先物とオプション取引の仕組みについて、わかりやすくまとめてみました。
ぜひ最後まで読んで学んでいってくださいね。


オプション取引なら、損失は限定的!?
これはワイのトレード爆益の活路を見いだせるかも

先物取引とは?

先物取引の例

先物取引とは、将来の売買について現時点で契約する取引のことをいいます。

期日は別名「限月(げんげつ)」とも呼ばれており、契約の満了日の月のことを指します。
ちなみに日本の債券や株式先物の限月は3,6,9,12月となっています。

先物取引の場合は含み損でもずっと抱えることはできなくて、取引終了後に値洗いによって損益が計算されるのも特徴です。

無期限で含み損を抱えてトレードできるものではなく、基本的に期限付きで決済していくものと捉えてください。

とはいえ期限まで持つ必要はなく、その途中で決済することも可能です。

また、先物取引には値洗いというものが存在し、毎営業日行われます。これは当日の清算値と約定価格の差を計算して差損益を反映するもので、FXでいうスワップ金利のようなものだとお考えください。

とはいえスワップ金利とは違い、一定ではありません。都度精算され、プラスの場合もあればマイナスの場合もあります。これによりずっと持ち続けて含み損がいつかプラスに・・・という手法は使えないんですね。

詳しくはみんかぶさんの解説をご覧頂ければと思います。

値洗い - みんかぶ(先物)先物取引を行う上で、知っておきたい用語をまとめました。50音で分けられているので知りたい用語がすぐ見つかります。限月や権利行使価格など先物取引で使用する基本的な用語から、移動平均線やローソク足など相場を見る上での基本用語まで幅広くカバーしています。
値洗い - みんかぶ(先物) fu.minkabu.jp
値洗い - みんかぶ(先物)

レバレッジは25倍でハイリスク

先物取引の証拠金例

先物取引の場合、例えば日経平均が30,000円とすると、建玉の運用額は1枚あたり価格の1,000倍の3,000万円でトレードするのと同じ事になります。

それを証拠金が60万〜70万円程度で扱えることになり、レバレッジは最大25倍の高リスクでのトレードになります。
ミニ銘柄の場合、約定代金は100倍ですので6万円~7万円程度になりますね。

FX同様に、かなりハイレバレッジでトレードすることになります。
日経平均が100円動いたとしたら・・・10万円の差損益が生まれるということです。なんというハイレバ。

使い所を誤ると一気に証拠金を減らしてしまうことになりかねませんから、使い所をよく考えてトレードしましょう。

オプション取引とは?

オプション取引とは、先物取引と同じ様に特定の期日のものを決められた価格で売買するトレードなのですが、オプション取引では「権利」を取引するものになります。

期日に買う権利を「コール」と呼び、期日に売る権利を「プット」と呼びます。

このコールとプットを売買するのがオプション取引となります。

コールにしろプットにしろ、買い手はこの権利を行使することも放棄することも可能です。「日経平均株価を30,000円で買う権利」を買ったとして、その後に権利を使うか放棄するかは買い手次第です。

しかし売り手の場合、もし買い手がその権利を行使すると判断した場合には必ずそれに応じなければなりません。

この売買方式を組み合わせると取引時に4種類の方法から選ぶことができ、それぞれの損益構造が以下のように異なります。

  • 1.コールの買い:損失はオプション購入費のみ
  • 2.コールの売り:損失は値下がり分
  • 3.プットの買い:損失はオプション購入費のみ
  • 4.プットの売り:損失は値上がり分

このオプション購入費のことを「プレミアム」と呼びます。
このプレミアムはボラティリティだったり株価の上下期待値など様々な要因が複雑な計算で算出されて変動します。

実際どうやって利益や損失が出るの?

例えば将来日経平均株価が現時点から上昇すると予想し、通常の日経225のコールオプションを買う(1.コールの買い)とします。先物取引と同じく、1枚1,000倍の取引価格となります。

  • 前提条件「日経平均株価を30,000円で買う権利(コールオプション)」「プレミアムは100円」

コールオプションの買い手は、取引時には100円 x 1,000倍の100,000円を支払う必要があります。
反対に売り手は取引時に同額を受け取ることができます。そして期日の株価次第で損益が判断されます。

その後、日経平均株価が変動した場合に利益と損失の構造は以下のようになります。

  • 例えば:日経平均株価が30,500円になる
  • コールオプションを買った人:
    日経平均株価を30,000円で買う権利を保有しているので30,000円で購入することができた。しかし実際の日経平均株価は30,500円なのでそれをすぐさま売ることで500円 x 1,000倍の差益を獲得。
    しかしプレミアムを事前に支払っていますので実際の収益は以下のようになります。
    (差益 – プレミアム = 実際の損益)=(500,000円 – 100,000円 = +400,000円
  • コールオプションを売った人:
    コールオプションを買った人に日経平均株価を30,000円で売らなければなりません。しかし実際の日経平均株価は30,500円なので、-500円 x 1,000倍の差損が生じます。
    当初、プレミアムを100,000円受け取る約束となっていたため、実際の損失は以下のようになります。
    (差損 + プレミアム = 実際の損益)=(-500,000円 + 100,000円 = -400,000円

コールオプションを買った人はプレミアムを支払った損益分岐点から上がれば上がるだけ得しますが、逆に売った人は上がれば上がるだけ損しますね。

引用元:JPX 先物・オプション

今後は逆に将来的に日経平均株価が下落したとしましょう。

  • 例えば:日経平均株価が29,500円になる
  • コールオプションを買った人:
    日経平均株価を30,000円で買う権利を保有しているので30,000円で購入することができますが、買ったとしても実際の価格は29,500円なので500円損します。買い手はこの権利を放棄して、先に支払った100円 x 1,000倍のプレミアムのみで損失を済ませることができました。
    (-100,000円のみ)
  • コールオプションを売った人:
    買い手が権利を行使する場合にはそれに応じますが、買い手は権利を行使したとしても大損します。よって買い手は権利を放棄しました。
    売り手は権利行使に応じる義務があると約束する代わりに100円 x 1,000倍のプレミアムを受け取っていました。その他の取引は特に起きません。
    (+100,000円のみ)

この逆バージョンが「プットオプション」となります。値下がりを予想したらプットオプションを買うことで、下落分を利益に変えることができます。逆に値上がりすると、損をしてしまうという構造なんですね。

他の投資とは注文方法が複雑ですから、何がどう作用するかを頭に入れてトレードしてくださいね。


損失が無限なら、予想を外したら大損害だよ・・・
慣れるまではオプションの売りはやらないようにしましょう・・・

日経225は1,000倍、ミニは100倍の価格

先物・オプション取引では、損益は通常銘柄で1,000倍、ミニなら100倍の損益が発生します。

先程の例でもありましたが、たった500円の値動きであれほどの利益が出せるのはかなりレバレッジが高いなと感じました。
十分な証拠金で運用しているならいいですが、少額で運用している人はあっという間にロスカットもありえます。

証拠金が十分ではないうちはミニ銘柄でもハイリスクに分類されるかもしれません。
レバレッジは大きな利益を出すこともできますが、それだけ損失も膨らみますから十分に注意してトレードしてくださいね。

株価指数CFDとどっちがいいのか?

僕が運用している株価指数CFDはレバレッジ10倍と決まっています。

FXのレバレッジは25倍、先物取引は先ほどの説明通り25倍と同じくらいのハイリスク。
レバレッジ取引の中でも、株価指数CFDは低リスクな方なんですね。

それでも証拠金取引はリスクがありますから、油断はできませんけどね。

僕が運用しているGMOクリック証券でも「米国NQ100ミニ」というNASDAQ100の10分の1でトレードできる銘柄もあります。
証拠金が多めの米国株でも扱いやすく、万人向けの銘柄だと僕は思います。

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投資を始めるなら、少額で慣れてから大きな金額を動かすこと。
ずっと勝ち続けられる人はいませんから、損失をコントロールできる術を身に着けてから大金を動かしてくださいね。


オプション取引はレバレッジも高めで理解するのには複雑かもしれぬ!
きちんと理解してから扱うようにしてくれよな!




さーてワイは理解したので損失が限定されるオプション取引を始めてみるか
これなら負けても言うほど損しないし大丈夫やろ




あ、あれ?オプション支払ってばっかりで、どんどん減っていくぞ・・・
おもってたんとちがう・・・

 

プロは「売り」を使いこなして利益を上げる人もいるそうです。その辺りも調べてみて記事にしてみたいところですが、筆者の理解力が追いつくまで少々お待ち下さい

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