移動平均線の種類と弱点は分かったけど、結局移動平均線ってどういう風に求められるものなの?っていう、かなりマニアックな人向けの記事です!
そんなに需要ないかもしれないけど、こんな仕組みなのね~
くらいに思っていただければ幸いです。
そうだな・・・めっちゃマニアックだからな・・・
前回の移動平均線についての記事はこちら!
それぞれの移動平均線の求め方
それぞれの種類の移動平均線の仕組みと求め方について以下に説明していきます。
今回は分かりやすくするために、ローソク足5本分の
- SMA(単純移動平均線)
- WMA(加重移動平均線)
- EMA(指数平滑移動平均線)
を求めることとします。
SMA(単純移動平均線)の求め方
ローソク足5本分のSMA(単純移動平均線)の求め方は、直近を含めたローソク足5本の終値をすべて足して5で割り、それぞれのローソク足5本分の移動平均の値を求めます。
表1をもとにローソク足5本分の期間の移動平均をそれぞれ求める
【計算式】
- A~Eの移動平均【1】
(A+B+C+D+E)÷5=109.566 - B~Fの移動平均【2】
(B+C+D+E+F)÷5=109.548 - C~Gの移動平均【3】
(C+D+E+F+G)÷5=109.370 - D~Hの移動平均【4】
(D+E+F+G+H)÷5=109.196
この【1】から【4】の終値の移動平均値を線で結んだものが5 SMAということになります。
WMA(加重移動平均線)の求め方
ローソク足5本分のWMA(加重移動平均線)の求め方は、現時点での終値が5倍、前回のローソク足の終値が4倍、前々回のローソク足の終値が3倍・・・と過去のレートになるほどウェイトを軽くしていき、平均値を求めます。
表1をもとにローソク足5本分の期間の移動平均をそれぞれ求める
【計算式】
- A~Eの移動平均【1】
(A+(B×2)+(C×3)+(D×4)+(E×5))÷(5+4+3+2+1)=109.634 - B~Fの移動平均【2】
(B+(C×2)+(D×2)+(E×2)+(F×2))÷(5+4+3+2+1)=109.605 - C~Gの移動平均【3】
(C+(D×2)+(E×2)+(F×2)+(G×2))÷(5+4+3+2+1)=109.236 - D~Hの移動平均【4】
(D+(E×2)+(F×2)+(G×2)+(H×2))÷(5+4+3+2+1)=108.909
この【1】から【4】の終値の移動平均値を線で結んだものが5 WMAということになります。
EMA(指数平滑移動平均線)の求め方
ローソク足5本分のEMAの求め方は、まず、現在の5日間の移動平均値を求めます。次のローソク足以降は、データが古くなるたびに1以下の正の数(平滑化定数)を掛け算していきます。
表1をもとにローソク足5本分の期間の移動平均をそれぞれ求める
【計算式】
- A~Eの移動平均【1】
(A+B+C+D+E)÷5=109.566 - B~Fの移動平均【2】
{【1】×(5-1)+(F×2)}÷(5+1)=109.537 - C~Gの移動平均【3】
{【2】×(5-1)+(G×2)}÷(5+1)=109.172 - D~Hの移動平均【4】
{【3】×(5-1)+(H×2)}÷(5+1)=108.911
この【1】から【4】の終値の移動平均値を線で結んだものが5 EMAということになります。
ポチればすぐチャートに反映される機能もこうして仕組みを知ることで何が見えてくるはずさ
さ、流石はやる夫さん!ところで何が見えてるんですか!?
たくさんの数字が見えます
それぞれの移動平均線はこうして求められる!
以前の記事で移動平均線の弱点を説明しましたが、この通り目に見える数字としてとらえると弱点も分かりやすくなるかと思います。
現にSMAよりもEMA、WMAの方がレートに対する反応が速いです。もちろんその分ダマシが多くなるのは前回もお伝えした通り。
こうした仕組みを理解した上でトレードを行うと、その都度適切なテクニカル指標を選ぶことができるようになるかと思いますので是非参考にしてみてください!
※記事中のチャートツールはtradingview.comを活用しています
初心者からここまで成長したFX YouTuber JINがおすすめする業者は以下の通り
コメント